表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

夏のホラー参加作品

帰省


あーやっと通勤に使っている駅に着いた。


今日でお盆は終わり、お盆休みも今日で終わる。


いま夜の8時過ぎ、早く帰宅して帰省の疲れを取らなくちゃ。


明日疲れた顔で出社したら、また課長にどやされるからな。


荷物を抱え直しバス停へ向かう。


う、なんだこの混みようは?


バス停だけで無くタクシー乗り場も長蛇の列。


こんな長蛇の列だと、バスに乗るのもタクシーに乗るのも2〜3時間待ちになるぞ。


歩くか。


でも夜はあそこの道徒歩で通りたくないんだよな。


駅から自宅マンションがある住宅街まで2キロ程なんだけど、途中にでっかい霊園があってそこの霊園、幽霊が出るって噂が絶えないんだ。


それにこの暑さ、立っているだけでも汗が吹きでているのに2キロも歩くのか。


でもバスを待っていても同じだろうな。


バスを待つか徒歩で帰るか迷っている俺の目が、霊園のある方に向けて歩く沢山の人たちを映す。


あ! あんなに沢山の人が霊園の向こう側の住宅街を目指しているんなら、幽霊が出ても怖くないだろう。


駅から出て来て住宅街に向かう人たちに混ざって、俺も自宅マンションに向けて歩く。


沢山の人たちがいた筈なのに、霊園の出入り口を過ぎたら俺1人になった。


お陰で一気に涼しくなったよ。


よく考えたら、霊園の住民たちって言うか霊たちもお盆で帰省してたんだな。






評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[一言] 帰省客……帰省客に、連れ込まれなくてよかった……。
[良い点] 霊園の住民たち。 それぞれの家族のところへ帰っていたのでしょう。 帰りが電車。 おそらく帰りに乗るナスの精霊牛をこしらえてもらえなかったのでしょうね。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ