12.かわいいは正義
リリーちゃんの力も解放です!
不定期更新で申し訳ないですが楽しんでもらえれば嬉しいです。
次の日。
今日は俺のスキル魔法スロットの欄のものについて試してみたい欲求がある。
だが、まず優先すべきはリリーも力を得ることだ。
今日の夜はぐっすり寝れたのだがやっぱり自分の力についてが気になってしまい、考えては眠くなっての繰り返しを寝るまでしていたよ。
だからといって何かわかったことがあるかと聞かれればNOだけどね。
「ところでクロト様。どうしてそんなにも盛大にクマができてるんですか?」
「えーっと。ちょっとね。。。」
「私知ってるよ。えっとなんだっけー、、、ショジョマンガだっけー?それを読んでたんだよねー」
「少女漫画です!この世界にはまだマンガという文化はあまり広がってきてないけど、これは勇者が持ってきてくれた中でも一番価値のあるものなんです!私の中で!」
王子様が現れた今、少女漫画に立ち返り教えを請うのは当たり前ですとは流石に言えなかったが。
「まあ、明日からはしっかり寝てくださいね。」
無意識のうちに微笑みかけて優しい言葉をかけてくるカイトにクロトはノックダウン。
なんかこの世界から意識だけどっかに飛んでいったような感じになっちゃってるけどどうしよ。
しばらくほっとけばいいんだよなこれ?
そんなことを考えながら無意識のうちに扱い方を少しずつ覚えてきたカイトであった。
「そう言えば王都にはどれくらいいるつもりなんですか?」
「だいたい1週間くらいだよー」
俺の代わりにリリーが応える。
「そうですか、、、」
寂しそうな顔して俯くクロト様。
「ですがそう簡単に返してたまるものですか!」
無駄にポジティブなのはバイブルから学んだヒロインと主人公は「最終的に結ばれる」という謎理論によるものではあるがここではスルー。
「あと一つだけカイト様に私からお願いあるんですけど!」
「なんだ?」
あっ、だんだん素の自分に戻っちゃってるな。やばいやばい。
「そ、そ、そう!それです!」
「???」
「私のことはこれからはそこら辺の友達だと思って接してください。私ちょっとだけ見たんですからね。リーベルにはタメだったじゃないですか!」
「は、はぁ。」
「あと私のことはクロトとお呼びくださいね!」
これは回避する方法がないっぽいな。
「分かったよクロト。これでいいか?」
「はい!」
満面の笑みを浮かべながら答えるクロト。
リリーはなんだかちょっと不機嫌そうだが後でご機嫌取りをしてあげるとしますか。
「じゃあ今日はリリーの力をもらうとしますか」
クロトが途端に嬉しそうにリリーをじっと見つめる。その目はこういってるな
(私ですよね!この流れ的には私からもらいたいに決まってますよね!そうに違いありません!さあリリーちゃんこっちを見て!)
カイトの目線は残念そうな子を見るような目でクロトに固定。
「ならあの噴水広場に早くいこー!多分今日もあそこにいる気がするんだよー」
笑顔のまま表情が固まるクロト。
「あ、アレ?私じゃないんですか?」
「ん。私はリーベルにもらうんだー!あの愛らしさはプライスレスの喜び!へへへへー。」
「り、リーベルですって?」
「なんかあるのかクロト?」
クロトの表情が笑いたくても笑えない呪いにでもかかったかのような下手な笑みと言うかもはやガンをとばしているようにしか見えないくらいでリリーを見て、その後どこかとても遠ーーーーいところを見ていた。
「リーベルと私は正直いって一番この世界に来た神様たちの中で新参者で力を与えたものが少ないんです。まあ簡単に言うとドベ争いしてると言っても過言ではありません!」
「ライバルなんだー。まあ私はリーベルのところに行くけどねー。」
「」
声にならない声を上げるクロト。
その流れからなぜかのうるうるさせた瞳での上目遣い。
こうかはばつぐんだ!
……男なら。
クロト様は女神で語彙力が足りないけどとってもカワイイ。
だが、リリーはそれに遅れを取らず可愛いのだ。
どうしてこんなに可愛いんだろう。
いかんこんなこと考えてる場合じゃない。
このままではリリーの天然に心をおられてしまう被害者が増えてしまう。
「じゃあリリー行こうか!」
俺がここで連れ出せばクロトへのダメージは最低限度で済むはずだ。
「待って、それなら私も行きたいよー。」
「えっ?」
普通に素で驚いてしまったんだが。
どうして来たがるのか全くわからない。
「これ以上リリーちゃんとカイト様をふたりきりにさせるわけにはいかないの!」
あっ、なんか意外とつまらない理由だったな。
よしリリー。
今だ!今こそあの女神の心を折る時だ!
「うーん。来てもらってもめんどくさい事になりそうだしなー。」
リリーはそう言いながらちゃっかりと俺と腕を組む。
「ってことでお願いねー!」
そう言いながらその場を颯爽と去っていく俺とリリー。
何だかんだで昨日のこと多分少しだけ根に持ってる気がしなくもないがここで機嫌を少しでも直してもらえると嬉しいな。
「やっぱりカイトと二人っきりがいいね!」
ほらほら。ここ神様居住区なのに、美しいものに慣れてるはずの神様まで注目集めちゃってるから!そういうのは他人に見せずに俺だけに向けてやってくれればいいから!
「やっぱりリリーが隣にいるのが落ち着くな」
そんなこんなで今日も例の噴水広場にやってきた。
飛び散る水飛沫が光を反射して七色に分散させ美しい光景を作り出していた。
が、
「あれっ?リーベルいないなー。」
「そうっぽいな。」
そこにはリーベルはいなかった。
まあ流石にそこに毎日ずっといるわけじゃないし会える確率の方が低いとは思ってたけどね。
「ここでリーベル来るの待つか?それともどっか他のところ探しに行くか?」
「うーん。ここで少し待ってみたいかなー」
「分かった。」
2人で王都に来てからの起こった出来事について話に花を咲かせながらしばらく待つもののリーベルのくる様子はない。
「やっぱり来ないな」
「うーん。リーベルどこにいるんだろうな。」
と思ったところで周りにさっきよりも明らかに人(神様?)が増えている。
ある人はこの前のリーベルとカイトのにらみ合いを見てたものもいれば、花の蜜に吸い寄せられる虫のようにリリーの美貌につられて寄ってきた人たちもいた。
それ以前に神様たちの注目していたのは、リリーのオッドアイとカイトの銀眼であるのだが。
この世界で普通と異なる眼を持つものはなにか特殊な才に恵まれやすく、その眼の色の鮮やかさ、透明度と言ったところが神様に近づくほどより強力な力と結びつきやすい。
また、特殊な眼を持つものの中にはなにか別の特殊な役割を持つ者もいる。が、それはまたのちのち。
勇気ある1柱の神様
「そこの女の子よ。少し聞こえてきた話を聞いた限りまだ力をもらっていないと見受ける。どうだ、私が力をさずけてやろうか。」
「えっ、結構です。」
「「「「「「えっ」」」」」」
なんかも思ったより周りの反応が盛大だな。
「ここで一番力を持っているオーディンの誘いを断るとはヒソヒソ」
「ヒソヒソそんな彼女は誰から力をもらうのかしら」
「最近は平和すぎたからなんか面白いこと起こりそうな予感。」
ひそひそ話はしているものの、周りの神様たちは呑気にこの状況を楽しんでいる。
「では誰から力をもらうか決めていると見ても良いだろうか。」
「あっ、お教えした方がいいですかー?」
「出来ればお願いしたい」
周りの神様たちの心の中
(wkwk)
カイトの心の中
(あっこれ絶対さらなる不幸を呼びそう。ほんとにクロトつれて来なくてよかったな。)
「リー「あといっぴゃいだけにょみゃせてくれー」です」
重なった声に素早く反応し頭をグルント回転させて声の主を見るリリー。
と同時にもう走り出していた。
ちなみに神様たちはポカーン。
神様を上回るリリー。つおい。
俺も流石にリリーの反応についていくことは出来なかったが遅れて声の方向に振り返るとよくわからないが酒場とだけはわかるところから出てくるリーベルがいた。
そして次の瞬間リリーが飛びつく。
「いやーやっぱり私の天使だー!昨日1日考えて私はリーベルから力をもらうことに決めたよー!」
「ほんとにゃにょか?しょれはうれしいにょだ!」
「そうしたらこれからはタダでウヒヒひ。」
なんか新たな扉を開いているのかと疑いたくなるくらいに不気味な笑い声をあげながらリーベルへのさらなる突撃体勢に入るリリー。
「おい、一旦そこまでにしろ。」
俺は有無を言わさずリーベルにまずデコピンする
「おー素面に戻ったのだ!」
そして少しの間忘れ去られていた方々の方から無言の主張が放たれる。
ゴゴゴーーーーーー
すごいね。神様って何も喋らなくても自分のオーラだけで人を反応させられるんだな。
「ねえねえリーベルも出来るの?あのごーーーって感じのやつー」
「見ているのだ!」
空気を読めない2人はこの状況で明らかにいじってはいけない人をいじりながら、後ろに何も見えなければ微笑ましそうなやりとりをしている。
ぽわーーーーーん
何だかさっきのと違うんですけど。
「そういうところも可愛いー」
「流石に我慢の限界なんだが。まさか私の誘いを断った理由はこの新米に力をさずけてもらうとか言うんじゃないだろうな?」
「はい、そうですけど?」
「ほんとにそうなのか……。うむ、わかった。でもいいのか?経験豊富な神の方がいいスキルとかも出やすいかもしれないぞ。珍しく私が注目したふたりだから出来れば片方だけでもいいから力をさずける側になって今後を見守りたかったのだがな。」
「オーディン様覚えておいてください。
『·可愛いは正義』です!」
「お、おう」
リリーはいつも通りの運転らしいな。
神様でさえ太刀打ちできないあの感じは何なんだろうな。
「ちなみにそこの銀眼の少年はもう力ってもらった?」
オーディン様の後ろにいる神様の1人が聞いてくる。
「クロト様からもらいましたよ。」
神達にざわめきがはしる。
今までは新米にすぎなかった神に今後が楽しみなこの2人に力を与えて、これからの成長を見守ることの楽しみを覚えることに羨ましがるものもいれば、1人前の神様にでもなるのかといった感想を抱くもの、残りはただ面白がっているものなどがいる。
神様には上下関係はないもののやっぱり差というものは存在する。
それが何によって決まるかといえばいつこの世界に来たかということと自分の力をさずけたものがどれだけ活躍するかということであった。
自分が力をさずけたものが活躍すれば、新たに希望者が増えるだろう。それに加えて、神様に送られるお金は税金みたいなもので元々力をさずけたものの収入全体の何パーセントと決められている。つまり、力を使って活躍するものが多ければ多いほどお金も入ってくる仕組みなのだ。
よって、この世界の神様は何よりも自分の力をさずけたものを自慢したがる。
「という訳で私達はそろそろリーベル様に力をさずけてもらいに行きたいのですがいいでしょうか?」
「ああ、呼び止めて悪かった。」
オーディン様と会話を切り上げてリリーがリーベルに力を貰うためにリーベルの家を目指す。
広場の通りを抜けて、一本の路地に入り、階段のある下のスペースに存在する少し小さめの扉をくぐってそこから地下に続く階段を下りて彼女の家に到着する。
中に入ると……
なんかすごい綺麗なんだけど。
酔っぱらいの部屋なのにこんなに綺麗だとは思ってなかったよ。
この家自体は大きくない。
部屋はリビング的なところと神さま本人の部屋といった二つの部屋、あとはバスルームが一つのみといったこじんまりとした部屋だ。
だが、この部屋は地下のようなところに存在し窓がないため、壁際全面を使って本棚に入れた本を並べていたり、酒の空き瓶をだいの上に乗せて並べてみたり、酒を寝かしていたりしていてなぜかほぼ酒しかないのにおしゃれに見える。
「思ったよりおしゃれなところだねー」
「流石に部屋くらい片付けてあるのだ。」
最後に目についた机の上に置かれていたり、倒れていたりする酒瓶は見なかったことにしよう。
「で、リリーに力を授けてくれるということでいいのか?」
「ほんとに私でいいのか?」
「はい。その代わりほっぺぷにゅぷにゅ券を10枚ほど発行していただければ……。」
何だかんだで己の欲望に忠実だな。リリーさんよ
「わかっているとは思うが10回以降は課金制だからな!」
「私がもらった力で稼いできてお酒1本イチぷにゅくらいできるように頑張るよー」
薄々気づいていたが、この2人はなんだかウマが合いそうで何よりだ。と言うより合いすぎてて危ない。逆にぶっ飛んでると言い換えることも可能だな。
「そう言えば力ってどうやったらもらえるんだ?俺はもらったけどなんか記憶が曖昧なのとそのあたりをあんまり詳しく説明してもらってないんだ。」
クロトにキスされたことがトリガーだったかも知れないが、そんなことリリーの前で言う事なんてできないからぼかーしながらリーベルに方法を聞いてみる。あれ以外の原因を考えつかないからもっと怖くなってるんだよなー。
しかも自分の都合のいい運命を運命と言わせるんだからすごい神様だよもう。あんなことしてるだけで楽な人生遅れそう。
「それは神の一部を摂取することなのだ!例えば体液や髪の毛1本を摂取してもいいらしいぞ。 男どもはそれが一生で一度の楽しみと聞いているぞ!」
「えっマジかよ。」
「ただその瞬間に私達からは力の一部を貸し出すみたいな感じになるから私たちにもダメージが少し来るのだ。寝れば治るけどな!」
俺って力もらってることになってるんだよね。どうやってもらったか聞かれたら詰む自信しかないんですけど。
「ならリーベルー!私に私に私に!!!」
リリーはそれどころではないようだ。
今からどうやって貰えば一番自分がお得感を味わえるのかイメージトレーニングを繰り返している。
ただリーベルが許すかは別の話である。
そしてリーベル首筋をリリーに差し出す。
「ほれ、ちょっと汗かいてしまったから今ならそれで終わらせられるのだ。」
リーベルの首筋にで光を四方八方に反射させきらめくダイヤモンドをリリーは大事そうに摘み取った。
なんか表現がかえって気持ち悪かったりかも笑
「これで私って力を手に入れたの!?」
会心の笑顔で聞いてきて俺もちょっと怖いんですけど逆に。
「そうだな。ちょっと私は疲れたから酒をくれーーー!酒を飲みたいのだ!」
全くこの神様は力の説明をする気もないらしい。
しかたないので嬉しそうに酒瓶の蓋を鼻歌交じりに開けてなれた手つきでグラスにトプトプお酒を注いでいる『おしゃけ』の神様はほっといて俺からリリーに説明するか。
「今リリーがすることは一つ。自分のステータスがでるように念じることだ!」
「はーい!ステータス画面よ出てこーい!」
おいおいリリーさんよ口に出しちゃってるよ。もう可愛いなー。
「あっなんか出てきたよカイトー!」
えっとそれじゃあリリーの力を見せてもらうとしましょうか。
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名前 リリーゴールド
年齢 18才
職業 農民(暫定)、狩人、
加護 酒神の加護
アビリティ
Lv.1
HP 50/50
MP 36/36
力 34
防御 23
会心 68
俊敏 21
スキル・魔法スロット
▪追憶楽園フェーズⅰ
・このスキルはスキル・魔法スロット欄を二つ使用する。
・フェーズに応じてアクセス権解放
・未来予知(使用後3日はアクセス権行使不可)
▪凪一閃
・支援魔法
・魔力量二倍消費で既知の支援魔法発動可
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一目見てわかる。
めっちゃやばいやつやん!
自分のスキルの時もメダマドコー状態だったけどこっちの方はもう目玉探しても見つからないような気がするよ。
「ねえ、カイトー。私なんかすごそうだよ!
これで私カイトの役に立てるね!」
無邪気な笑顔を振り撒きながらこっちに擦り寄ってくる。
「まあ、リリーがどんなに弱かろうとリリーはそこにいるだけで俺の役に立ってるけどな。」
ちょっと臭いセリフだったかもだけど今日はリリーをあげる方向でいこう。ご機嫌取りの延長であるのは否定しないが。俺は一番リリーさんの後ろに現れる般若さんが怖いんだ。。。
「ありがとカイトー!」
そう言いながらぴったりと俺の横にくっつき軽く抱きついてくるリリーはホント誰にも渡せないよ。というか渡す気はないよ!マジで!
「なら力を確認していくか。」
「そうだねー詳しいとこ見てこっかー」
そうしてもう一度ステータス画面をのぞき込む。
今度は俺とリリーは肩を触れ合わせながら横並びで見ているため俺の時のような余計な心配はいらなさそうだ。
ただ、俺たちはそんなに力について詳しい訳では無いので常識外のものが出てしまった時は何も反応出来ない。
まずは 追憶楽園から
▪追憶楽園フェーズⅰ
・このスキルはスキル・魔法スロット欄を二つ使用する。
・フェーズに応じてアクセス権解放
・未来予知(使用後3日はアクセス権行使不可)
まず名前からしておかしいんだよね。
なんかこう、あきらかに強力な力が眠ってそうだよね。
「あれっ?このスキルって二つのスロット使うの?じゃあ私が覚えられる最大のスキル・魔法は4個になるのかー残念ー。」
言葉とは裏腹にそこまでの残念さはリリーから見られることはなく、このスキルについてじっくりと考察している。
そんなリリーに俺は自分の考えを告げてみる
「多分このスキルスロット二つ使用はこのスキルがそれだけ強力だからじゃないのか?」
考えた俺なりの結論はそこに思い至った。
「まずこのスキルには基本的に二つの効果がくっついてるよな。未来予知とアクセス権?の二つがついてるからということではないか?」
「たしかにそれも考えられるよねーうーん。まずアクセス権を使ってみるー?」
どんなスキルが発現をしようと結局その効果というものは使ってみるまで正確な効果は分からない。だから結論として使ってもらってみることにした。
「でもまず二つ目のスキルを確認してからにしないか?」
「確かにそうだねー」
そんな会話をしてる時に突然さっき説明をほっぽり出しておしゃけを飲み始めたリーベルがこっちに近づいてきた。
「私にもちょっとみしぇてくりぇーー!」
そう言いながら俺とリリーの真ん中に座り込んで、少し言い方を変えるとリリーと俺の膝の上に座りながら言ってきた。
「ぬぬぬ。なんりゃこにょしゅきるは!」
リーベルは酔っているためにあんまり感情が伝わってこない。なんか驚いてるけどどれほどの者かは分かんないな。
ぺしっ
乾いた音と、リーベルの額が赤くなる。
「いたいいたいいたい!何をするのだ!」
「お前がよったままだと話が通じにくいだろ!ということで珍しくリーベルの話が聞きたいと思ったから教えてくれないか?」
「私も自分のことだから気になるよー!このままお酒飲むなら私はほっぺぷにゅぷにゅし続けちゃうよー!」
神様なのに神様なのにと思いながら一般人以下の扱いを受けるリーベルだが、流石に神としてのつとめを放り出すのはやっぱりまずいと思ったのか説明を始めた。
「私はこれでも一応神をやっているからこの世界に今のところ存在しているスキルはだいたい知っているのだ。だけどスキル・魔法スロットを二つ使うようなスキルは見たことないぞ!それに加えなんだそのフェーズとやらは?レベルみたいなものっぽいと私は予想するのだ。」
リリーもまさかのこの世界初パターン?
「リーベル、ホントにほんとなの?」
「私はそういうことに嘘はつかない!」
なんかみるみるリリーの顔に嬉しさが集まっていく。スキル発現から今までも喜んでいたが今が一番喜んでいるように俺には見えるな。
やっぱり世界初だと嬉しいんだろうな。
「これでカイトと一緒だねー!」
突然そんなこと言われてもまだ準備できてないんですけど。心が心が!!!叫びたがっちゃってるよー!
「お、おう。リリー!これからもよろしくな。」
そんなあたりのさわりないことしか言えない自分が情けないとは思うが今はこれが俺の精一杯なのかもしれない。情けない。
「次の魔法にいってみよー!」
リリーが元気にもう一つのスキル・魔法スロット欄に現れた魔法へと視線を落としていく。
▪凪一閃
・支援魔法
・魔力量二倍消費で既知の支援魔法発動可
これはこれは難しそうな魔法だな。
「ねぇ、リーベル?このスキルってわたしの現段階で使える魔法が書かれてないんだけど……」
そうなんだ。
魔法追加という破格の魔法だというのは見てすぐに受け入れる事は出来た。
だが、支援魔法としか書いておらず初期段階では何も使えないことになってしまう。
しかも、この世界はタダでさえ魔法を使える人口が少なめであるのに、支援魔法を覚える人なんて探そうと思ってもなかなか出会わないレベルにしか存在しないとも聞いたことがある。
「とっても不思議なスキルが現れてしまったな。まあ、まず検証してみるのがいいと思うのだ。」
このスキルだけでは今の段階ではどうしようもないような匂いがぷんぷんしている。
「ならまずお昼ごはん食べてから覚えたスキルを使おうよーカイトー!」
「あぁ。そうしようか」
そんなこんなで俺たちはお昼に出かけようとした
リーベルもお酒が飲みたかっのかもしれないが何だかんだついてきてる。
!!!!
なんか一瞬リリーが光ったぞ!?
あれっ。
凄い生温かい目でこちらを見ているぞ。
えっと。なんか危ない気配。
「なんか私今未来予知スキルが発動しちゃったっぽいんだよね。なんかカイトを私がボコボコにしてる姿が見えたんだけどなー。」
「そ、そ、そ、そんなことされるようなことしてないと思うんだけどなー。」
普通に起こってて怖いんだが。
リーベル!俺の後ろに隠れるな!
「じゃあカイト♪どうやってクロト様から力をもらったのかなー?????ねー、不思議だねー。」
あれっ。これってマジでやばいやつじゃん。タダでさえカンの鋭いリリーに未来まで見せたらもうどうしようもなくなるやつ……。
「じゃあ行こっか♪」
どうやらスキルの検証の前にまず一回殺されなきゃならないようです。
皆さんさよなら。元気でね!
生き返ったらまた明日!
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