表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
勇者の末裔  作者: 迷い猫
2/2

第2話

二話目!

え、嘘だ。

こんな簡単に、、

嫌だ。

嘘だ。

なんだこれ、夢か?

くそ、夢なら早くさめろよ!!


頰を千切れるほどつねって見るが、ただ痛いだけだった。


なんで妹の顔がここにある?

体はどうした?

だれがやった??

あいつか??

あいつがやったのか??

そうだ、あいつだ、

あいつが妹を殺したのだ。

じゃあ、おれがするべきことはなんだ?

わからない。

おれはどうしたいんだ?

、、 、




殺したい。




おれは奴を殺すべく動き出す。

魔力強化により身体能力を限界まで引き上げる。

ここまでの戦いから、やつは空間魔法を使うことができるらしい。どんな場所からも一瞬で移動してしまう奴に攻撃を当てるのは難しいが、不可能ではない。

必ず、魔法を使う時はそのイメージを頭に浮かばなければならない。

つまり、反応してからのラグが発生してくる。

その反応するまでの時間と、ラグの時間をあわせた時間までに攻撃すれば、必ず通る。

ならば、威力よりもスピードに全振りして一撃で仕留めるのみ。

「武具召喚!」

呼び出すのは槍。

おれは基本剣を使うが、スピードを意識するなら槍が一番だろう。抵抗を受ける面積が少なくて済むからだ。

おれは槍を構え、敵を見据える。


「やっとやる気になってくれましたね〜

遅すぎて1人殺しちゃいましたけどね〜!」


「、、、」


「、、無反応ですか。

はいはい、それじゃあ私も本気でやらせてもらうね〜」





「「死ね」」


奴の姿が消える、どこに行ったかはわからないが、わかる必要もない。

奴がおれに攻撃をする時、やつはそこにいるのだから。


すぐに魔力を感じ取る。方角は9時の方向、距離はおよそ50メートルくらい。


「行くぞ」


おれは奴めがけて一直線に走り始める。

奴が使うのは最初に使った魔法。

本来なら近くべきではないが、そんなことも言ってられない。

直撃するをギリギリ回避できるところまで方向修正し、全力で走る。

風より、音より早く!!


「なっ!」


残り10メートルになってようやくアルファードは気づく。


「おわりだ!」


アルファードが魔法を使う前に槍が届く。


「ごふっっ!!」


確実に捉えた、おれの槍は奴の心臓を確実に貫いた。


「これでお前も終わりだ、あの世で佑香に詫びてこい」


「、、たしかに、私はここで終わりのようだね〜

だが、君はすでに魔王に目覚め始めた、それだけでもよかったとしましょうかね〜

いつの日か、あなたは必ず魔王に至る。

その時、あなたがどうするのか、とても楽しみにあの世で見ていましょうかね〜。」


「は?何言ってんだおま、、え」

アルファードが言っている意味が分からず、ふと自分の体を確認すると、そこに映ったのは人間の体とは思えない形をしていた。

肌が黒に染まり、頭からはツノが生え、尻尾まで生えていた。

これが魔王の呪いというやつか、、


視線を戻すと、奴はすでに死んでいた。


おれはすぐに妹がいるところまで戻ってきた。

だが、そこには妹の姿は見当たらない。

なぜだ?

妹は死んでいたはず、死んでいなくとも、いなくなるはずがない。

なら、誰かが連れ出した??

わからない。

だが事実は変わらない。


探し出してやる!!



評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ