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短編小説集

恐怖のキンタマ

作者:夢学無岳
子供向けホラー?
女性と、お子さんを持つお父さまお母さまには今のうちに謝っておきます。
「下品で申し訳ございません!m(x_x)m」
「では、これから算数、加減乗除かげんじょうじょのテストをはじめます」

 担任たんにんの先生はプリントのたばを1番前の席の子に配ると、答案用紙とうあんようしはどんどん後ろの方へ流れて来た。

 いつもならテストで何点取っても、いくらお母さんに怒られてもへっちゃらなんだけど、今日はちょっとだけドキドキする。

 なぜかって?

 僕がぜんぜん宿題をやらないし、テストの点ががあまりにも悪いからお父さんが僕にのろいをかけたんだ。ひどいお父さんだ。人権侵害じんけんしんがいだ。お父さんは昨夜僕に「ウララーウララーウラウララー」と変な呪文じゅもんとなえた。テストで答えを間違えると何かひどいことが起きるんだって。まあほとんど信じていないけど。

「10問あります。1問10点ですからね。はい、では、はじめ!」

 先生の号令でみんな鉛筆をとった。




●第1問 12 + 3 =

 えーと、12に3を足すから…、13,14,15! 簡単だね! 答えは「15」。よし! 次。




●第2問 25 + 18 = 

 えーと、25に18を足すから…、26,27,28,30,31,32,33,34,35,36,37,38,40,41,42,43,44,45! 答えは「45」。よし! ん? あれ! おまたが変な感じだ。ズボンを広げて中を見てみた。

「げーっ! キンタマが2個増えてる! えっ! えーっ!」
「たかし君、テスト中ですから静かにしなさい」
「先生! でも僕のキンタマが4個になってます!」
「たかし君。テストに必要なのは集中力ですよ。キンタマではありません。テスト中は静かにしましょうね」

 うぐっ! 僕にとって重要じゅうよう問題もんだいなのに…。早くテストを終わらせて何とかしないと!




●第3問 33 - 25 =

 えーと、33から25を引くから…、32,31,30・・・・・・・・・・8,7,6,5! 5かな? 5でいいよね? 。答えに「5」と書いた。ん? あれ! またお股が変な感じだ。ズボンの中を見た。

「げーっ! キンタマが3個減ってる! えっ! えーっ!」
「たかし君、テスト中ですから静かにしなさい」
「先生! でも僕のキンタマが1個しかありません!」
「たかし君! テストにキンタマは必要ありません。テスト中は静かにしましょう」

 うっ! 僕の大切なキンタマなのに…。この分からず屋の先生め! まわりのクラスメイトもくすくす笑ってる。何とかしないと!




●第4問 8 × 8 =

 あ、これは知ってる。はっぱ64だよね。「64」って書いてズボンの中をのぞいた。良かった。変化なし。良くない! まだ1個のままじゃん!




●第5問 4 × 11 =

 何だこれ! 九九にないじゃん! 40くらい…かな? 少し多めにして41くらいにしようか?  合ってるのかな? 先生に聞いてみようかな?

「先生ー! 5問めの答えは41でいいですかー!」
「たかし君、テストなんだから先生に聞いてはいけません。自分が正しいと思った答えを書いてください」
「でも! 僕のキンタマにとって大事なんです!」
「たかし君!」

 先生は僕をにらんだ。
 と、とりあえず「41」って書いておこうかな…。げっ? またお股が変な感じなのでズボンの中を見た。げっ!

「先生ー! 僕のキンタマが3個になりました!」
「先生、たかし君がうるさくてテストに集中できません」
「たかしー、静かにしろよー」
「たかし君、静かにしましょう」
「でも先生、僕どうしたらいいんですか? 問題を解くたびにキンタマが増えたり減ったりします!」
「たかし君、皆さんの邪魔じゃまをしたり、嘘を言ってはいけませんよ」
「嘘じゃありません!」

 僕はイスの上に立ってズボンを下ろした。

 きぃゃああああああああああああああああ!!!
 うぉおおおおおおおおおおおおおおおおお!!!

 教室内は滅茶苦茶めちゃくちゃになった。女子は阿鼻叫喚あびきょうかん、男子は狂喜乱舞きょうきらんぶ

「たかし君!」
「でも先生、ほらこれ」
「…たしかに3つありますね」
「でしょっ、嘘じゃありません」

 僕は先生に昨夜のお父さんの呪いの話をした。先生はふんふんとうなずくと、僕の答案用紙を見て、

「答えがズレている分だけキンタマの数が変化するみたいですね。お父さんの呪いであれば、きっと、たかしくんに害はないでしょう。さ、ズボンをはいて、テストを再開しますよ」と言った。

 それだけ! 大人は子供のことよりテストが大事なの! 僕は不安と怒りにカッカしたけど、他にどうすることもないから次の問題を見た。




●第6問 40 ÷ 10 =

 えーと、40円は10円玉が1,2,3,4、4枚、答えは「4」。ズボンを下ろす。キンタマは3個なので正解みたいだ。
 って、正解だと3個のままじゃないか!



●第7問 64 ÷ 16 =

 えっ、64割る16?…64割る16?…分かるわけないじゃん。ちらっと先生を見ると、腕を組んで僕をじろりと見ている。6くらいかな。「6」と書いてみる。ズボンの中がむずむずする。見てもキンタマは3個のまま。おしりに手を入れてみた。

「わああああああああ!! お尻が割れてるー!!」
「たかし君、静かにしましょう。お尻は割れてるものですよ」
「で、でも先生、割れ目が増えて2つあります!」
「たかし君、落ち着きましょう。誰でもおしりは2つです」
「先生! 2つなのは割れ目です。お尻は3つです!」
「たかし君…、分かりましたから、みんなの邪魔をしないように」

 何なの! そのやれやれっていう感じ…。



●第8問 8 ÷ 3 =

 えーと、8を3で割ると…、えー、割り切れないじゃん。2くらいかな…。僕は「2」と書いて、ズボンの中を見てみた。

「うげぇー! ちんちんが途中まで半分に割れてるー!」
「たかし君! 分かりましたから静かにしましょう」
「でもー、ちんちんがー、ぼくのちんちんがー、先っちょが2つある。トイレするときどうしよぅ」
「たかし君、きっと大丈夫です。それはトイレで考えましょう」
「でも、おしっこするとき便器を2つ並べないと!」
「縦にひねってすれば大丈夫です。いいから、静かに」

 ぐすっ。僕どうなっちゃうんだろう? 




●第9問 けんた君はお母さんにお買いものをたのまれました。100円を5枚持って行き、30円のイモを5個と40円のナスを6個買いました。おつりにはいくらもらったでしょう。

 えーと、まずイモがさんご15で150円で、ナスがしろく24で240円でぇ…、百円玉が1,2,3、五十円玉が1、十円玉が1,2,3,4、えー…、えー…。390円だ! 残りは百円玉が1で十円玉が1だから…、110円だ!
 よし! これは自信あるぞ! 「110」って書こうかな? でもこれで間違ってたらどうなっちゃうんだろう…。すごく心配だ。

「先生、9問の答えは110って書いていいですか?」
「はい? え? あー、うん、そうですね、えへんっ! うふん! 100は…あはん! いらない…えへん!」
「え、あっ、100、いらない? あ、そうか、先生ありがとうございます!」

 よしよし、390円のお買いものなら400円出すからおつりは10円か。「10」っと。あぶなかった。「100」付けていたら僕の体はどうなっていたか…。僕はぶるぶるっとふるえた。よし、次で最後の1問。




●第10問 ここにケーキがあります。けんた君は4人家族です。妹が1切れ食べるとすると、けんた君とお母さんは妹の2倍、お父さんは妹の3倍食べます。ケーキはいくつに切ればいいでしょう?

 なんかいやな予感がする…。もしかしてこれって正解しても僕のキンタマもちんちんもお尻も元に戻らないし、間違えたら体が切られちゃうんじゃない? あれ、人体切断じんたいせつだん

 先生…。
 あ、目を合わせようとしない。

 うわあー、誰かたすけてー…。

 お父さま。
 これからちゃんと勉強するから…。

 お母ちゃま。
 お手伝いします。テスト頑張ります。
 元に戻してください…。

 神様仏様かみさまほとけさま…。

 …………。



 気がつくと僕は家のふとんの中にいた。

 夢? パジャマの中をまさぐった。
 キンタマ…2個! ちんちん…1本! お尻の割れ目…1つ!
 よし! 大丈夫!

 夢を見ていたんだ。
 ああ…、良かった。

 怖い夢だったな…。
 夢でホントに良かった。

 ほっ。

 よし! 心機一転しんきいってんだ!
 これからは、勉強をちゃんとやろう。宿題もやろう。


 …とりあえず今日くらいは…ね。



 チャンチャン♪

 おわり
夢オチでした(*^-^*)!
読んでくださりありがとうございました!m(^.^)m

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