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本編3(弟目線)

優兄、大して優れてないくせに芹那から気に入られるとか。なんだよ。

まぁ感情表現だけは優れてる。そこだけは僕よりは上だと認めよう。

あんなにコロコロ変わる表情確かに見ていて飽きない。悔しいことに僕はそこまで感情表現が豊かではない。


なんて考えても何も変わらないことばかり思い浮かべていると、トントンと誰か僕の部屋に訪ねてきた。

『どーぞ』

許可を出すと、小さい顔がちょこんと現れた。

『可愛い芹那ちゃんいらっしゃい、どうしたの?』

『優兄どこー?』

全く優兄ばっかで僕には構ってくれないのか。いいこと思いついた。


芹那を抱き上げて、ベッドの横に移動させて座らせる。

そして徐ろに首を触る、

『こしょばいよー健兄ぃ』

と言いながら笑う芹那可愛い。

『実はここね、首。優兄結構弱いんだよ、

今度やってみたら?』


笑顔が気を取られすぎて忘れるところだった。危ない。芹那の笑顔が見たくてつい優兄を優位に立たせてしまうところだった。


『優兄のことばっかりだよね、僕のことも構ってよ』


『え』

頬赤らめちゃって可愛いよ芹那。


優兄はいつも芹那の前でニヤついている。

優兄は本当は芹那のことが好きだけど、本人の前では可愛いとか好きとか言えるようなタイプでもない。タイプというか度胸がない。

ヘタレだ。


だから、僕は芹那に提案した。


『僕と一緒に優兄をどうにかしてみない?』


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