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ラストボール

作者: 曇り空

『勝負は勝負なんだ、手加減するなよ』なんて大輝は言うんだ。

僕にだって分からない訳じゃない。僕も自分なりに今日まで練習してきた。毎日投げ込みは欠かさずやった。

そもそも、僕がこんなに悩んでるのは監督のせいだ。

「有也と聡は二人ともいいピッチャーだからな、明日の紅白戦でどちらをレギュラーにするか決める」

練習が終わった後、監督は僕達二人を呼び出して言った。 僕も聡もコクリと頷いて承知した。

その時は絶対負けるもんかって、おもってたんだけどね。 僕達、つまり僕と大輝、それから聡は小学校に入学した時からこのチームに入っていた。

そして、僕達は今年で六年、つまり今年は僕達の年というわけだ。

僕達は昔からチームにいたこともあって、何度か上級生の試合に出してもらったこともあった。

先輩のピッチャーが疲れでダウンすれば、僕か聡の出番だ。大抵どちらが選ばれるかは半々だったから、僕は今まで聡をライバルなんて思ったことはなかった。

でも今回は違う、どちらか一人なんだ。

さっきも言ったけど、僕だって最初は負けるもんかっておもってたんだ、でもね、段々、聡もレギュラーになるために六年間頑張ってきたんだなぁ、なんて考えちゃって自分がどうするのがいいのか分からなくなってきた。

それで大輝に相談してみたりもした、なんて言われたかは最初に言ったよね。

それで、今、紅白戦、1対0 僕達が勝ってる。

でも、僕は最後の最後でヘマをやった。

立て続けに打たれた。五番、六番、七番、が連続でヒット、ツーアウト満塁、一発逆転のピンチ。

でもね、次のバッター、つまり八番の高村は下手くそなの、まずバットの使い方が分かってないくらい。

ごめん、ちょっと大袈裟。

でも本当にそんな感じ、だから打ち取って当たり前の相手、でも僕はちょっと緊張してボールを連発した。ノーストライク スリーボール キャッチャーの大輝が慌てて駆け寄ってきて『いつも通りに行こうぜ』って言ってくれた。

それで、緊張がぼぐれて、連続ストライク、ツーストライク スリーボール、 後一球、ストライクゾーンに入れれば大丈夫だ。

でもこんな時、ネクストバッターズサークルで素振りしている聡の顔が目に入る。

僕の頭の中を『迷い』が駆け巡った。 そして投げた。

大輝のキャッチャーミットがバシッっと鳴った。

今回は心の中の葛藤を描こうと思い極力、背景を描かないことにしました。ご感想お待ちしております。

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― 新着の感想 ―
[一言] 書こうとしたものは良いと思いますが、それをうまく書けていなく最終的につまらなかったです。
[一言] わからない
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