表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
2/17

第1話

綾は曾祖父から何度か戦争の話しを聞いた。最後に聞いたのは小学校の5年生の頃だっただろうか。いつも夏の暑い盛りだった。きっと終戦の日だったのだろう、と綾は思う。


綾の曾祖父、篠崎宗正は終戦直前、戦艦の乗組員であったそうだ。


「あれが結果的には、最後の出撃になった。その戦艦は戦争で沈んでしまったのだよ。儂が生還したのは奇跡、いや、無二の親友のお陰なんだよ」


いつもは明るい宗正だが、その時は寂しそうな、悲しそうな声でつぶやいたのを綾は良く覚えている。


「戦友が沢山、亡くなった・・・。命をかけて皆が戦ってくれたお陰で今も日本があるんじゃなぁ。儂はそのお陰で今、生きていられる」


「ふうん」


綾は戦艦に搭乗していた曾祖父に現実感を持てずに、どこか遠い世界の物語の様に聞いていた。


曾祖父は綾が小学校を卒業する頃、亡くなった。




評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ