8.古代からの遺産
美咲と高橋博士のチームは、海底遺跡の石の配置から古代の星座の暦を再構築し、沈没船から発見された航海日誌と結びつけることに成功した。航海日誌には、古代の人々が星々を利用して、季節の変わり目や気候の変動を予測し、海の豊かな資源を利用していた詳細な記録が残されていた。チームはこれらの情報を現代の気候モデルに統合し、新たな環境予測の枠組みを築き上げるための作業に取り組んでいた。
この日、チームは海底遺跡に戻り、星座の暦と沈没船の航海日誌のデータを用いて、古代の天体観測の精度を検証するための実験を行った。彼らは、古代の星座の位置が今日の天体の位置と驚くほど正確に一致していることを発見し、古代の人々の観測技術の高さに改めて驚嘆した。これにより、チームは古代の人々が持っていた天文学と海洋学の知識が、現代の科学にとって貴重な財産であることを認識する。
探検隊は遺跡の周囲でさらなる発掘を進め、古代の海洋生物の化石や、海底の地層から古代の気候変動に関する新たな証拠を発見した。これらの化石は、古代の海洋環境がどのように変化してきたのか、そしてそれが今日の環境問題にどのように関わっているのかを理解するための重要な手がかりとなった。
美咲は、古代の人々が気候変動に対応するために利用した知識と技術を現代に活かすことの重要性をチームに説いた。彼らは、古代の天文学と海洋学の知識を現代の気候モデルに統合することで、将来の気候変動への適応戦略を立てるための新しい道筋を見出す。
一方、海底遺跡から得られた古代の植物の花粉は、チームが古代の海洋生態系を再構築するための貴重な情報を提供した。彼らは、これらの植物が気候変動にどのように適応し、どのようにして多様な生態系を維持してきたのかを理解し、現代の環境保全と持続可能な資源利用のためのヒントを得た。




