表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

89/126

85話、山のような

よろしくおねがいします。


58日目。

朝ごはんはベーコンエッグマフィンと紅茶。

マフィンのあの小麦のふわパリ感がとても良い感じだ。素材の味がすごくいいんだよなぁ。

マリアはトリプルエッグマフィンだ。たまご三つ分。それも美味しそうだな……。


さて、今日はなにをしよう……と思ってたら、ゼストから「勇者イサムと地獄迷宮五層の海の中に行ってこい」と言われた。

どうやら瞬間移動と気術でクリアしてしまえ、ということらしい。気術でなにができるの?と思ったら、単純に息止めの時間を伸ばせるようだ。力技すぎる。





「うわああああはやいはやすぎるねえ俺瞬間移動で良くねえああああ内臓が潰れるううう!!」


というわけで、馬ちゃんに乗って地獄迷宮へ。

グロッキーになった勇者イサムを少し休ませ、さっそく五層へ。


「う、まだちょっと気持ち悪い……とりあえず、気術とやらで息止めしてもらって、俺の肩でも触っててください。ボスのいそうなところまで連続でワープしますね。メタスラちゃんは俺に魔力をください。お願いね」


というわけで、五層の海の中の探索だ。

ちなみに勇者は聖気で空気の層を維持できるそうで。私も練習したい。





しばらく探索した。

アビスの迷宮の十四層と違い、こちらはちゃんと海中だ。しかしあちらより数段は弱い魔物しかいない。勇者が片手間に屠っていく。


「経験値はできるだけ無駄なく稼ぎたいですからね、戦闘は任せてください」


とのことなので、全部任せちゃう。私は別に戦いたいわけじゃないからね。


何度か戦闘を繰り返しつつ、ボスエリアらしいものを探す。

ようやく見つけたそれらしきものは、海底神殿、のようなところだった。


「アレがボスですかね」


今更だが、私は喋れない。息を止めているから。

……テイム、できるのかな?


「……ああ、声出せないんだった。俺の空気の層を吸うか……それか倒してしまうか、どうします?」


うーん、アレがボスでしょ?

正直、テイムして……何かにつかえるか?どうみても海中専門だよな。強いのかもわからないし。

よし……倒してしまおう。ボスだけどほんとに要らない気がする。


「えっと、倒していいんですね?わかりました。じゃ……えいっと。行きましょう」


勇者イサムの強力な一撃で、ボスの……イソギンチャクの化け物は絶命した。これはマリアの技とゼストの技の組み合わせだな?チートスキルめ。


というわけで、地獄迷宮五層、本当のクリアだ。

めちゃくちゃ期間が空いたけど、やっとだな。クリアできてよかった。


さて、六層へいこう。





地獄迷宮、六層。

五層とはうってかわって、そこは水ひとつない砂漠だった。


「ちょっとあついねぇ」


「あついですねぇ。でもカラッとしてる分、前の世界の夏よりは……」


うん、そうだね、砂漠の方がマシだねほんとに。

でてくる魔物は、グリフォン、ワーム、スコーピオン、スパイダーなど、地上と同じような感じだった。

それと……


「ボス、ですよアレ」


「アレって?どれ?」


「あの、山に見えるやつです。マウンテンエルダードラゴン……ロックドラゴンの成体の進化系、らしいですよ」


え、あの山が魔物!?規模がおかしい。山だぞ。

ロックドラゴンですら見上げても視界に収まらないほどなのに、マウンテンエルダードラゴンは……もはや景色だぞ。

ていうかロックドラゴンは幼体だったのか。それもびっくりだわ。


「え、どうしよかな……倒せる?」


「いや、今は無理ですね。地上でスラちゃん借りればいけるかもしれないですけど……」


じゃ、テイムかな。

五層ボスとの差がすごい。なんだったんだあのイソギンチャク。


「というわけで、テイム!」


「うわあ、アレが仲間になったのか……どうするんですかアレ」


「え?うん。どうしようね」


ほんとにどうしよう。倒せないからテイムしたけど、飼えるかと言われると。

魔物情報をみよう。



マウンテンエルダードラゴン。

名の通り、山のような超巨体のドラゴン。

ただ歩くだけで全てを轢き潰す。ドラゴンの中でも最上級の戦闘力を持つ。

背中に植物系の魔物を飼う事が多い。その場合、背中に振り積もったものやドラゴンの老廃物からの栄養を渡し、かわりに魔力を受け取る共生関係が生まれる。

普段はほとんど動かないため、雨や風からの補給で生きていける。

戦闘時は、走る。ただそれだけが、何よりも恐ろしい戦闘力になる。



うん、でかい。でかすぎほんとに。

トロちゃんの十倍……三十倍はでかい。どうしよ……


「ど、どうします?」


「……地上にだすだけ出して……ちょっと遠くに待機してもらうかな……?」


これはもう、数万の魔物とか何回来ても問題ないな……。


帰宅して、街から離れたところに待機してもらう。

トロちゃんもスラちゃんも、自分より大きい魔物に興味津々だ。

マウドラ君も満更でもなさそうでよかった。みんな仲良くしてね。


「俺もこんなデケェの初めて見たぞ……世界は広いな……?」


ゼストですら驚いている。

私の街に、山が出来た。動く山が。

★5評価やブックマークなど、どうぞよろしくおねがいします!

カクヨム様とアルファポリス様のほうでも投稿しています。フォローなどよろしくおねがいします。

https://kakuyomu.jp/users/kagamikuron

https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/708374517

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ