表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

59/126

55話、ピックアップ

よろしくおねがいします。


「本日よりよろしくお願いいたしますわ」


「ああ、俺はいいが……魔族と一緒に住む訳だが、大丈夫か?」


「タキナ様のご友人なら、悪い魔族ではありませんわよね?」


「……いや、おう、そうか」


42日目、夕方頃。

アリスを連れ帰って、挨拶周りを済ませ、最後にゼストの城に住まわせる許可をとりにきた。

アリスはクラーケンで慣れたのか、他の魔物たちにも臆する事無く挨拶を交わしていた。すごいな。

ゼストにはアリスの居た場所の事も話した。王族なので慣れるまで城に住まわせて欲しいというのも、理解を示してくれた。そのうち家を与えたいとは思う。

仕事はどうしようかと思っていたが、


「街の書類関係は全て任せてくれてもよろしくてよ?わたくし、事務作業はとことん速いんですの」


との事なので、街の帳簿やらなんやらは任せてしまおうかな。金の管理はドーグとゼストに任せていたからなぁ。専門家がきたならそっちに任せてしまうべきだ。


そして、アリスの言っていた、勇者の末裔に授けられたスキル、について教えてもらった。


「王位継承者に受け継がれる勇者のスキルのうちのひとつで、わたくしが授けられたのは、『ガチャ』ですの。一日に一度だけ、ガチャ神様に祈りを捧げると、思い浮かべたものに類似したものが貰えるんですのよ。食べ物なら食べ物、宝石なら宝石、ですわ」


ガチャときた。

王位継承者には、勇者が持っていたスキルのうちひとつが授けられるという。アリスの父親は『攻撃必中』を持っていたという。スキルひとつでもめちゃくちゃ強いな、勇者……

で、隠されていた一週間は、ガチャで食料をお願いして食べていたようだ。堅パンひとつから、王家のフルコースまで、ランダムで出るようだが、自分が知っているものしか出ないという。


「この街で見識をひろげれば、わたくしの能力もまたさらに磨かれるとおもわれますの。ふふ、あらためてよろしくお願いしますわね?」


「こちらこそ、よろしくね。必要なものがあれば、ゼストかドーグに言ってね」


ちなみに、今日のガチャはまだ使ってなかったので、使うところを見せてもらった。

膝を折り祈りを捧げるアリスの前に、光があつまる。

光が収まったとき、そこには、ステーキが置いてあった。


「今日はやや当たりですわね」


アリスはそれをペロリと平らげた。この調子だと、この後の歓迎会も余裕そうだ。

料理、もうちょい多めに用意してもらっておこうかな。





せっかく城に来たし、もう今から迷宮なんていける時間じゃないしという事で、今日のテイムは地下ですることにした。


檻を眺める。


「可愛い子がいいなぁ……お、この子は」


かわいいの、居た。

カラスかな?


「はいテイム。よろしくね!」



ヤタガラス。

三本の足が生えた烏。あちらのものとは本質が違うが、こちらも伝説に出てくる烏である。

光魔法の上位、太陽魔法を使える唯一の魔物である。

その昔、この魔物をテイムした男が、太陽魔法を使わせ悪の吸血鬼を討伐した、などの伝説が幾つも残っている。

そこそこ大きくて暖かいので、抱き枕にするのもよい。



「ヤタちゃん、よろしくね!君は今日からマリアの抱き枕だ」


マリアへのプレゼント、ゲットだぜ。





歓迎会では、多くの肉料理が供された。

アリスはとくに油淋鶏にハマったようだ。調理班も鼻高々に喜んでいる。私も油淋鶏すき。

ビーフシチューにはちょっと及び腰だったが、一口食べたらあとはもう飲む勢いで食べてた。勢いがすごい。シチューは飲み物だった。

ステーキはいろいろな種類の魔物肉が使われているが、それもそれぞれを一枚ずつ平らげていった。他の料理も、しっかり全部味わった。お腹どうなってるんだろう。それも勇者のスキルのひとつでは?

最後のデザートのプリンとクレープには、年相応の反応を見せてくれた。マリアと並んでクレープを食べてる姿は、とても美しかった。はやくカメラを開発してくれ。


ひとまず、アリスも街に馴染めそうでよかった。ガチのお姫様だから不安はあったが、杞憂だったようだ。

クレープが美味しい。

明日の朝ごはんはおかずクレープにしようかな。

★5評価やブックマークなど、どうぞよろしくおねがいします!

カクヨム様とアルファポリス様のほうでも投稿しています。フォローなどよろしくおねがいします。

https://kakuyomu.jp/users/kagamikuron

https://www.alphapolis.co.jp/author/detail/708374517

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ