22話、新たな迷宮
よろしくおねがいします。
19日目。
朝起きて、ケルちゃんと一緒にストレッチ。
朝ごはんをみんなで食べて、皆に指示を出す。
今日はまた砂漠側の探索をしたいので、カイちゃんだけ待機だ。
海鎧の召喚を済ませて、ちょっと休憩。
午前のうちに、カイちゃんに乗って、砂漠に向かう。
今日はまた別の方向に向かってみよう。
砂漠を飛ぶ。
今日も砂しかない。
しばらく飛ぶ。
遠くの方で、何かの群れが飛んでいる。ハゲタカみたいなものかな?小さく見える。
さすがにアレはテイムしなくていいだろう、無視しよう。
一時間ほど飛んだころ、蜃気楼が見えた。
蜃気楼が見えるということは何かがあるはずだ、多分。向かってもらおう。
オアシスがあった。
少し大きな湖と、周りに低い草、ヤシのような木。ありがちな、テンプレ的なオアシス。
そして湖の真ん中に小さな島があり。
その島に、森で見たものと同じような、迷宮への門があった。
「こっちの迷宮は来るのに飛んで一時間ちょいかかるんだよな……一人で入りたくないし、他の子連れて来づらいし….…みんな運べるように籠なんかつくる?」
ぶら下げるような籠でもつくれば、私とレオとマリくらいならカイちゃんが提げられるだろう。三人乗るにはちょっと狭すぎるし。
でもまあ、今のところはそこまでする価値があるかはわからないため、一目だけ、そう、一目だけチラッと覗いて見ることにした。
防御力はあるのだ、死にはしない。
島に降り立ち、門の前。
……多分大丈夫。即死は無い。アビスのほうもゲートの先と階段の先は大抵セーフエリア的な感じだったから。
意を決して門を潜る。
目の前には、地獄が広がっていた。
燃え盛る溶岩の川、常に噴火している火山群、黒い空、灰混じりの空気。
「あ……あついわ」
ひとまずすぐに、迷宮を出た。
チラッと見た限り、ヤバそうな魔物が多かった。
溶岩の川には火の矢のような魚っぽいものや溶岩スライムみたいなものがいたし、山の方にはワイバーンのようなものが火を吹きながら喧嘩していた。
ていうか火山みたいな亀っぽいのもいたし、黒い空から様子を伺うような視線も感じた。
アビスと同じように、ヤバい迷宮なんだろうな。
攻略するなら構成を考えなきゃいけない。帰ったら一層目攻略の要員を考えよう。
何かしら見つけられた事だし、帰る事にした。が、そのまえに今日の分のテイムを済ませたいので、元大魔王様の城へ向かう。
ここから直進でまた一時間くらいか?砂漠は広いなあ。
大魔王城に到着。相変わらず綺麗な城だ。
寄り道はせず、地下へ向かう。
「今日はどの子にしようかなー」
今のところ、特に欲しい能力というものはない。
強いていえば水が欲しいか?
マリの氷とスラちゃんの体液で大抵は何とかなってるけど、飲水にするのに体液はちょっと抵抗ある。いろいろ今更何言ってんだって話だけど。マリの氷も無限に出せるわけではないし、追加要員が欲しいなって気持ちだ。
見て回っていると、まあ色々いる。
よくわからないのもいる。半分くらいそうだが。
奥に進むほど、檻が大きくなっていく。しかしまだ奥がありそうだ。一番奥には何が居るのだろう……
途中、明らかに檻のサイズに合ってない魔物がいた。
「え、ちっちゃ。なにこれ」
「そいつはマジックメタルスライムだ。火、水、地、風、それに氷、雷、光、闇まで、ほぼ全部の属性の魔法を使える、伝説のメタルスライム。めちゃくちゃレアなんだぞ」
声をかけられ、飛び退いて柵にぶつかりコケて、声の主を見上げる。
「あは、ゼスト様じゃないすか、こんにちは」
「盗みに入っといてビビってんじゃねぇよ……いやいいんだけどな。今日はちょっと、話がある。あとで俺の部屋にこい」
やはりこの口調で見た目が美少女だと違和感があるなーと思いながら話をきいていた。あとで部屋いけばいいのね。
「テイムしてからでも?」
「……どうせなら最終的には全部テイムしてくれ」
というわけで、大魔王様公認でテイムだぜ!
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