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1話、さっそく追放、からの最強。

よろしくおねがいします。

1話、さっそくテンプレ追放。


テンプレ物だな。そう思った。


「勇者様、我々を魔王からお救いくだされ!」


そうやって異世界に召喚された5人のうち、無能がひとり。私。

私以外は4人とも学生で、男1人、女3人。

当然、男は勇者だった。

女は、聖女、大魔道士、聖戦士。パーティとして、バランスがとれている。


そして、私は、テイマー。

この世界では最弱職らしい。……これは、よくて追放か。





やはり、追放だった。本来なら消されるはずだったらしいが、王様が助けれてくれたらしい。

勝手に呼び出しておいて、いらないから殺そうなどとは、我が国が野蛮で粗暴だと喧伝するに等しい、と。

幾許かの金を持たされ、国の端、未開の地に追放される。

隣国とは、広大な緩衝地帯を隔てている。その緩衝地帯というのが、この『魔の森』と呼ばれる、魔物が溢れる森だ。近隣に村もなく、自然の恵みは豊富である以外は人間が住めるようなところではない。


さて、着の身着のまま、近隣で使えるはずもない金をもたされただけで、こんな所に追放されたわけだが。

実質死刑だよな、というのはおいておいて。


「ステータスオープン」


目の前に、半透明の板のようなものが浮かぶ。はは、テンプレだ。




亜国瀧奈

ジョブ:テイマー

レベル1

ユニークスキル

:確定テイム

:ステータス付与(体力)(防御力)




さて、これらはどういったものなのか。

板に書いてある文字をタップすると、説明がでてくる。


まずはユニークスキル。

これは、世界で私だけがもっているスキルだそうだ。もしかして強いのでは?

そして、ユニークスキルは他人には絶対に見られないらしい。鑑定とかには載らないって事だね。



確定テイム。

これは、1日1回、どんな状況の魔物でも必ずテイムできるという。そのかわり、普通のテイムはできない。つまり、テイムできるのは1日1体までに制限されるわけだ。

……いや、破格すぎる。勇者とか聖女とかより、これのほうが強いのでは?

ちなみに、魔王は魔物ではなく魔族なのでテイムはできない。残念。吸血鬼とかもダメかぁ。



ステータス付与。

これは、テイムした魔物のステータスを自分のステータスに追加で適応できるというもの。

体力と防御力限定だが、つまりはゴーレムとかの防御が高そうな魔物をテイムすれば、安全性が物凄く高まるという事かな。これもチートだろう……



結論、私、強い。……ただし、最初の魔物をテイムできればの条件付き。


「さて……さっそく強そうな魔物でも出てきてくれないかなー……いた!なにあれ!」


いた。視界のずっと先、森の方ではなく反対側の荒野の方に、でっかいなにか。岩のようにみえるが……すこし近づいてみる。


あれは、ゴーレムか。

岩でできた人型の魔物。

……だと思ったんだけど。


「なーんか違うな。でかいし、人型じゃないし。……足速いし。…………怖い怖い怖い死ぬ!テイム!テイム!テイム!!」


『テイムが成功しました。確定テイム、本日分残り0』


『配下に魔物が加わりました。魔物一覧より、情報を確認できます』


……でっか。目の前には、超大型重機のような体躯のバケモノが座っている。座ってこれか。


四足歩行の、まさに岩石のような表皮。

大きな牙が見えている。私じゃなかったら絶対死んでるでしょ、これは。


「えっと、情報……これか。配下の魔物……ロックドラゴン…………?」




ロックドラゴン。

ドラゴンの知能と体力、ゴーレムの防御力と攻撃力を掛け合わせたような魔物。

ドラゴンと違い空は飛べないし魔法も使えないが、ゴーレムよりも大きいため攻撃力は申し分ない。ドラゴン種の中では相性もあり弱い方だが、その他の魔物の中では最上位級の強さを誇る。




「……この世界、イージーモードの方のテンプレ追放物だったんだ」


亜国瀧奈は確信した。

この世界、楽勝だと。

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