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探偵部活動3
「白井なんか秘策でもあるのか?」
俺は奇妙だと思い疑問混じりに問いかける。
「ないわ、でも大体わかったわ」
その瞬間白井の人差し指は俺の唇に触れていた。頬が赤く、心臓の鼓動が早くなっていることが自分でもわかるくらい激しく動いて行った。
「もうすぐ一時間か?」
俺は廊下の真ん中にある時計を見ながら言った。
「ええそうね」
流石の白井でも警戒しているな。
「わぁぁああああああ!!」
その瞬間教室から強烈な悲鳴が鳴り響く。
結城さんらしき悲鳴を聞いた白井と俺は、慌て教室に入る。
そこには黒板の方を指差し恐怖のあまり腰を抜かした結城さんの姿とさっきまでなかった、
黒板の端から端まで白いチョーク塗りつぶされた黒板で俺の視界が埋めつくられていった。
そこには、
「貴様を絶対に許さない」
と書かれていた。