探偵部の活動1
俺はそうやって旧校舎に連れられ四階へ
奥の部屋そう俺は知っているここは、元ラジオ放送室そして今は恋愛の魔女が使っている。教室だ。
「ちょっと待てここ俺が使ってる教室じゃん」
そして、白井は胸ポケットから鍵を取り出して、教室のドアを開けた。
「ええ!なんで教室の鍵持ってるんだよ?
白井」
俺は戸惑いながらも問いかける。
「簡単な話よ今日からここは、探偵部の部室になるからよ」
長い髪を掻き上げながら、上からものを言う。
「ええ!!、マジか?」
俺は驚きのあまり、おもわず変な声が出ていた。
「おい待って俺は省エネで生きていきたいんだ部活動なんてエネルギーを大量に消費するだけだ
自慢じゃないが…中学生頃に入っていた剣道部を一ヶ月経っていないのに退部したぐらいだ」
白井は少し引いていた。異物を見る様な目で俺を見る。
「鎌瀬くんが部活に入っていたことにびっくりだわ」
そして何も無かった様に鞄からノートパソコンを取り出して、パソコンの画面じっと見てる白井、てかスペックえぐ、ハードディスク
1TBあるとか。20万はくだらねぞこのノートパソコン、白井て、もしかして金持ちなのか?
「白井一つ聞いていいか?お前は金持ちなのか?」
俺は恐る恐るに白井に問いかける。
「———うんお父様が持ってるマンションが七、八あるぐらいだわ」
白井は少し溜めてから言った、その溜めに悪意を感じるのは俺だけか。
「へぇ…………」
俺は少しも羨ましくないかの様に言った。
「てかここが部室になるってどういうことだ?てか探偵部ってなんだ?」
俺は白井に問いかける。
「言葉のままの意味よ鎌瀬くん」
白井は胸のあたりで手を組み長い髪を左耳に掛けて言った。
「白井さん…もしかして俺も」
これは一応の確認だ。俺は震えながら白井に問いかける。
「ええそうよ…そのもしかしてよ」
白井は当たり前かの様な口調で俺に言う。
———俺は思った。
「ですよねー」
俺は窓側を向きながら涙目になっていた。
さよなら俺の省エネ生活。
俺は少し悲しんだあと冷静になり
白井の方を向いた。
白井はまた画面をじっと見つめている。
俺は少し白井の方に近づいて白井が見ているパソコンの画面を見る。
俺はそれを見てクラスの女子が話してることを思い出したのだ。
そうそこには
二年B組の木崎晴美が大切にしていたネックレスが盗まれた事件と
同じB組の田中圭が魔女と名乗る奴に殴られた事件
二つの事件のつぶやきがされているwebページだった。俺は画面左上を見る。
そこには探偵部依頼ページと書いてあった。
おいまさか、白井このクソしょうもない事件を解決するもりか。
こんなのリア充の揉め事だろ。
「そのまさかだわ鎌瀬くん、
依頼が入ったにはしょうがないでしょ
それより鎌瀬くんに報告もできたし
行きましょう、鎌瀬くん」
白井はノートパソコンをぱったりと閉じて鞄の中にしまいながら俺に言う。
「どこにだよ」
俺は白井に問いかける。
「依頼者のところよ…あと部室のドアに鍵かけといて」
そう言って白井は俺に部室の鍵を投げる。
いきなり過ぎて慌て鍵をキャッチした俺。
そして俺は部室の鍵一回閉め確認することなくその場を立ち去ろうとしてたとき、
「———鎌瀬くん、本当に省エネなのね…」
白井は大きいため息をした後呼吸を整えて言う。そして呆れた表情を浮かべる。
「うるせぇ……早く行くぞ」
俺は全く理解していないが、とりあえずバカにされている気がして少し強い口調で言った。