俺に向けらた視線の正体
なぜか廊下側が騒がしかった。
まるで有名人が来たのかという様な騒がしさだった。
———うん?特に男子が騒がしいな。
そしてその瞬間、殺気を感じた。
背中がスッとなったのを感じた。
そう男子生徒の視線が俺の方を向いていたのだしかも男子だけではなく女子生徒もだ。
いやクラスメイト全員が俺の方を向いていたのだ。
俺は自然的に窓側に視線を逸らす。
なぜなら逸さなきゃいけない状況になっていた。向いたら殺さられる。絶対………。
「もしかして…鎌瀬ってこのクラスではありませんか?」
誰だよ?…呼ばれてるぞ早く行ってやれよ。
可哀想だろ……
聞いたことある声と
この言葉の奥から人を貶す様な口調。
俺は知っている。
白雪姫こと白井紗夜だ。
俺は恐る恐る白井の方を向く。
てかあいつ俺のクラス知ってるよな、何あれわざと?わざとならやめてもらっていいですか?命いくつあっても足りないぐらい
クラスメイトから殺気を感じるんですけど。
「あ、あ、鎌瀬くん!良かったクラス当てた。」
気のせいかな、なんかその笑顔に裏に、
いるなら早くしろよという怒りが見えるのわ。うん俺だけかな?よし!
俺は机を思いきり叩きつけてその勢いで立ち上がって逃げる様に白井の方に走り出した。
その姿は自分でもダサいと感じたくらいだった。
「おお、白井さん何の要件あってこのクラスに尋ねて来たんですか?」
俺はつい敬語でかえしてしまった。
「人が多いから少し移動しましょう
か•ま•せ•く•ん」
この一つ一つの間に濃密な殺気を感じるのが
わかるくらい負のオーラが白井の周りを囲んでいるのが俺の目にも見えるくらい濃密で濃くまとわりついていた。
その瞬間、白井は俺のシャツの袖口を持って、俺を引きずる様に歩き出した。
俺は抵抗せずにただ引きずられる。
いや抵抗したら俺に視線を向けている奴らに殺されると思ったからだ。
痛い痛い、視線が痛い
恥ずかし過ぎて穴があるなら入りたいくらいだ。