初手 回想
こんにちは。
初日には20以上のpvが付きました。
ありがとう!
では、2話目です。
体が揺れている。
誰かに揺らされているようだ。
なにか聞こえる。
「…………お……て、……きて、起きてくださいッ!!」
「うわあああああああ!!」
びっくりした。
落ち着け、まずは状況の確認だ。
えっと、まず目の前に女の子が立っているね。
見た目からして、13歳から15歳くらい。
ここ大事だからくりかえすね。
目の前に! 若い女の子が!! 立っている!!!
…………どうしてこーなってるの?
思い出せ、オレ!
「センセー、早く起きてください!今日はあそこに行くって約束したじゃありませんか!!」
その瞬間、オレの脳は高速で回転し始め、全てを思い出すのに3秒もかからなかった。
◇◇◇一週間前◇◇◇
何故かオレは4メートルはあろうかという壁の、門の前に佇んでいた。
そんなオレを怪しむなと言う方が無理だろう。
案の定、門番らしき人物が詰め寄ってきた。
「おいお前! そうだ、お前だ。ここで何をしている!?」
「はあ、それがわからないのでして」
「んな訳あるかッ!よし、しらを切るつもりならーーー」
だめだなこら。
っていうか、自分の立ち位置さえわからんやつがこーゆー状況で勝てるわけがない。
あぁ、捕まるのかーーー
と、思ったら。
「いざ、尋常に勝負ッ!!!」
アッ真剣ですか。
終わりました。
なんか、ドンマイって感じだよ。
ところが。
目の前に出たのは剣ではなかった。
もちろん、槍でもない。
目の前に出されたのは9✕9のマス目がついた盤と、相手もこちらも同じ形に並んだ、コマだった。
とはいっても、コマは回すヤツじゃない。
それはどこからどう見ようと、15歳のオレがもう10年近く見ていて、それでまだ飽きていないーーー
そう、目の前のそれは、正しく将棋そのものだった。
はい、やっと将棋が出ましたね。
この物語で、将棋に興味を持ってくださる方がいると嬉しいです。
異世界にはいけませんが、将棋はいつでもできます。
今は、ネットでも。
興味があれば調べてみてください。
これ読んで将棋が好きになりました!って方がいれば、ぜひ感想で送ってください。
では、このへんで。
次話でお会いしましょう。