表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
204号室  作者: 田並七見
1/1

卒業式の日

語彙力と日本語が乏しいです。読みづらくてごめんなさい。

なんとなく一気に書いてしまいました。





卒業式の日だった。



人生で最後の卒業式の日だった。古名が始まる頃で、ちゃんと返事ができるか不安になっていた頃だ。緊張で手に汗をかいてはもう履くことのないスカートに拭った。だけど、その緊張は担任からの一言で消えていった。

「高崎、お前の家が燃えた。」

ダイレクトにきたな、と思った。困惑、ましては血が引くような寒気さも、この時はなにも感じることができなかったのだ。式の最中ということもあって小声だったので、そのせいもあったのだと思う。

だけど、もっと言い方があっただろう。

でもそれはそれとして、担任も精一杯だったのだろう。汗を流して、真っ赤な顔で。自分の身内が死んだわけでもないのに、必死に私の目を見て伝えてくれた。

「「」とにかく、病院に搬送されたみたいだから、すぐに向かおう」

放心状態だった私の手を引いて担任の車へと急いだ。病院は近所ではなかったので自転車では迎えなかった。私は声も出せずに震えていたが、頭の中では何故か冷静になって考えていた。誰も生きてはいないのか、私はもう一人ぼっちになってしまったのか。家族の心配よりも自分の心配が強いことを知ったのはこの日から1ヶ月後のことだった。


病院に着いたら担任が家族のいる病室を看護師さんに聞いてくれた。私はただ言われた通りについていった。

204号室、6人部屋。

扉を開けるのは怖かった。扉を開けてすぐの光景が頭の中で想像することができたからだ。明るく笑い、やっときたか!びっくりしたなぁ!と笑う祖父に釣られて笑う家族の姿。反対に誰もが虫の息で、もう人の形を保っていない家族の姿。両方想像できたのだから、ショックは少ないだろう。そう思って扉を思い切り開けた。

扉の向こうは、後者だった。

後者に近かった、というのが正解だった。虫の息ではなく、みんなが、家族のみんなが、白い布に包まれていた。


誰も、生きていなかった。

ありがとうございます。

も注意点やご指摘、ご感想などおまちしております。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ