6-詳細検索を試してみる。
今回は引き続き小説検索機能について解説します。
何事も慣れです。使ってこそわかることもあるのです。
詳細検索は小説検索機能の種別の横にあるリンクをクリックすると表示されます。
詳細検索画面は以下のようになっています。(※画像参照2017年11月現在)
詳細検索は通常の小説検索の機能に加えて、『読了時間指定』、『文字数指定』、『範囲検索』、『抽出条件』、『除外条件』、『キーワード検索範囲指定』が追加されています。
ではそれぞれの機能がどのような仕組みなのか、見ていきましょう。
・『読了時間指定』
読了時間の範囲を指定し、その範囲にある小説を検索対象にします。(単位は分。正の整数のみ。)小説家になろうの読了時間は毎分500文字を読むと想定した場合の時間なので、文字数換算には分×500すればいいことになります。しかし実際に入力してみるとわかりますが、100分-101分の範囲にすると49500文字~50500文字(99分~101分)の作品が出てきます。どうやら小さいほうの値-1の範囲に500かけた文字数を検索する仕様のようです。小さいほうを空白にすると0から指定した範囲まで、大きいほうを空白にすると指定した範囲から無限大までの範囲を検索できます。文字数換算されるので、後述する文字数指定の方が使いやすいと思います。
・『文字数指定』
文字数の範囲を指定し、その範囲にある小説を検索対象にします。(正の整数のみ。)こちらの方は入力した文字数で検索されます。小さいほうを空白にすると0から指定した範囲まで、大きいほうを空白にすると指定した範囲から無限大までの範囲を検索できます。ちなみに予約投稿されている小説の文字数も含まれるので、実際に今読める文字数ではないので注意が必要。(10万字の作品を検索したら、1話でしかも3000文字しかなくて、おかしいなと思ってたら予約投稿だったよ。)
・『範囲検索』
最終更新日の範囲を指定し、その範囲にある小説を検索対象にします。(2004/4/1-検索日まで)起点はyyyy/mm/dd 00:00から終点yyyy/mm/dd 23:59にある範囲が検索されます。
興味があったので、これで年ごとの小説数を調べてみました。(最終更新日なので実際に投稿した年ではないことに注意)以下に結果を示します。
2004年 238 作品
2005年 1,293 作品(前年度比 543 %)
2006年 3,713 作品(前年度比 287 %)
2007年 7,958 作品(前年度比 214 %)
2008年 9,603 作品(前年度比 121 %)
2009年 11,874 作品(前年度比 124 %)
2010年 17,651 作品(前年度比 149 %)
2011年 28,064 作品(前年度比 159 %)
2012年 39,055 作品(前年度比 139 %)
2013年 48,142 作品(前年度比 123 %)
2014年 61,406 作品(前年度比 128 %)
2015年 75,303 作品(前年度比 123 %)
2016年 89,905 作品(前年度比 119 %)
2017年 130,537 作品(参考程度)
年々、検索にかかる小説数が増えてますね。少なくとも今年に更新があった作品だけでも13万もあるので自分の好みの作品を見つけるには難儀します。確か日本で1年間に発行される新本の数が10万くらいだったので、それに匹敵しますね。10万作品から自分の読みたい作品を探すのですから、そのための創意工夫が欠かせませんです。
横道にそれましたが、気を取り直して続きを説明していきます。
・『抽出条件』
小説の抽出条件を設定できます。ここでは[挿絵のある作品]、[ピックアップ作品]と、あとは登録必須キーワードから[R15]、[残酷な描写あり]、[ボーイズラブ]、[ガールズラブ]、[異世界転生]、[異世界転移]が選べます。
挿絵のある作品とは、この小説のように、みてみんに投稿した画像を表示させている小説のことです。
ピックアップ作品とは最終掲載日から60日以内でなおかつ「短編または完結済または10万文字以上の連載中」の作品を指します。一番初めに紹介した小説PickUp!は、ピックアップ作品にチェックを入れて総合評価の高い順に並べ替えた200件と同じです。(何も説明なかったから調べるのに時間かかったよ。)
・『除外条件』
小説の除外条件を設定できます。ここでは[長期連載停止中]と、あとは登録必須キーワードから[R15]、[残酷な描写あり]、[ボーイズラブ]、[ガールズラブ]、[異世界転生]、[異世界転移]が選べます。長期連載停止は約2か月間以上更新がない連載小説のことを指します。短編、完結済み連載小説は関係ありません。
・『キーワード検索範囲指定』
検索、除外ワードを調べる範囲を指定します。[作品名] 、[あらすじ] 、[キーワード] 、[作者名]が選べます。
以上の機能に前話で説明した小説検索機能が使えます。正直なところ意味があるのは文字数指定と期間指定とキーワード検索範囲指定かなと思います。抽出と除外はキーワード検索、除外ワードで何とかなるしね。
いろいろな検索ができるのは魅力だけど、欠点は読了時間、文字数指定、範囲検索の設定を変えるときは詳細検索画面に行かないといけないこと。抽出条件、除外条件、キーワード検索範囲指定を選ぶと通常の検索画面に表示されるけど、それ以外は表示されない。変えるためには詳細検索をクリックして変更しなければならないのです。ちょっと面倒かな。
一番使うところを手間かけないと検索できないのはちょっと不便だと思います。正直にぶっちゃけると通常の検索画面に入れたらだめだったのか、と思ってしまいます。そんなにスペース変わらないと思うんですけどね。サーバーの負荷の大きさが違うのでしょうか。
まぁ、改善されるのを待とうと思いました。
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というわけで、詳細検索のまとめです。
・詳細検索は通常の小説検索機能に加えて、『読了時間指定』、『文字数指定』、『範囲検索』、『抽出条件』、『除外条件』、『キーワード検索範囲指定』が追加される。
・メリット
ユーザーがさらに自由に検索条件を変えられる。
創意工夫によりさらに読みたい話が読める。
・デメリット
ユーザーが検索条件を指定しないといけない。
『読了時間指定』、『文字数指定』、『範囲検索』を変更するためにはいちいち詳細検索の画面に行く必要がある。
・総評
苦労度:★★★★★
操作性:★☆☆☆☆
自由度:★★★★☆
良作率:★★☆☆☆
※あくまでも私の感想ですよ。もーっと、有用な使い方があれば教えてください。