43-星空文庫を調べてみる。
※2018年2月現在の情報、URLです。
・名称:星空文庫
・URL:https://slib.net/
・概要:小説を中心とした文芸作品の掲載・閲覧サービスを行っているサイト。シンプルな見た目で広告がない。またなろう同様APIを提供している。
・運営:星空文庫
・対応メディア:PC、スマートフォン、携帯電話
・アプリ:あり(※公式ではなく星空文庫デベロッパーズAPIを利用)
・サイト開設:2010年
・登録ユーザー数:約2万人(※2018年2月現在)
・投稿小説数:約3万3千作品(※2018年2月現在)
・アクセス数:不明。
・R18作品:あり。成人向けタグ。約1000作品(※2018年2月現在)
・ジャンル分類:11分類。
ファンタジー、青春、恋愛、冒険、アクション、サスペンス、ミステリー、時代・歴史、ホラー、SF、コメディ。
・人気ジャンル:ファンタジー、青春、恋愛(※小説家になろう等のサイトのライトノベル系ではなく、もう少し堅い文体作品が多い)
・書籍化:なし。
・コンテスト:なし。
・ユーザー機能:投稿機能、アクセス解析、Twitter との連携。
・評価システム: なし。
・ランキング形式:ランキングなし。
・レビュー:なし。
・感想機能:なし。※Twitterとの連携は可能
・データ提供(API等):あり。星空文庫デベロッパーズ提供の星空文庫API。作品と作者の情報が取得可能。
・挿絵、イラスト:挿入可。
・検索機能:作品検索、作者検索、キーワード検索が可能。並べ替えはできない。基本的に新しい順に並ぶ。作品検索では[形式指定]、[文章量指定]、[権利指定]、[レーティング指定]、[ジャンル指定]が可能。
文書量は掌編が4千字未満、短編は4千字以上4万字未満、中編は4万字以上8万字未満、長編は8万字以上。
レーティングの区分については以下参照。
http://ja.slib.net/info/guideline/work
また権利 (ライセンスシステム)はクリエイティブ・コモンズ・ライセンス(CCライセンス)に従う。CCライセンスとはインターネット時代のための新しい著作権ルールで、作品を公開する作者が「この条件を守れば私の作品を自由に使って構いません。」という意思表示をするためのツール。
https://creativecommons.jp/licenses/
https://creativecommons.jp/faq/#a1
検索上限はなく、全ての作品を見ることができる。検索機能が少ないのはAPIを提供しているので、調べたい人は自分で作ってね、という意思の表れかと思われる。事実アプリなども開発されているのでできる人はAPIを使って検索するのがよさそう。
・コメント:非常にシンプルなサイト。書く、読むことだけに集中できる。クリエイティブ・コモンズ・ライセンスを表示しているため作品の利用が明確。またAPIも提供しており、関連サイトを作りやすい。主にアプリでの利用がされている模様。
ライトノベル系ではなく、文学文芸系作品が多く、文体がなろうに比べて堅く、空行が少ない印象。縦書きPDFや電子書籍フォーマットのePubでも提供しているので縦書きで読むのがメインなのかもしれない。ランキングや感想欄がないので、小説の保管庫や電子書籍用として利用している人が多いと思われる。広告がなく、作品数のわりに検索も比較的便利なので、見つけた小説を電子書籍として読むのが有用な使い方か。
・関連サイト:作家でごはん!
https://sakka.org/
作家でごはん!は本気で小説家を目指す人が集まる場所。ほかの投稿サイトと異なり、表示されるのは常に200作品のみ。それを超える分は自動的に削除される。そして、批評家が集まる場所でもある。"書く鍛練""読む鍛練""感想の鍛練"を目的とされたサイトで、日夜、多くの意見、感想が行きかう。
小説投稿は20万字以内。1作者につき、2週間に1投稿可能。感想・意見を募ることができる。作者は"書く鍛練"、読者は"読む鍛練"と"感想の鍛練"ができる。
200作品以上は消されるので、短期の利用は作家でごはん!、長期の保存は星空文庫を利用している人も多い。作家でごはん!の関連リンクに星空文庫がある。
辛口でもいいから、自分の作品に意見が欲しい時にはこのサイトを利用してみるといいかもしれない。投稿された作品ほぼすべてに感想が付く。ただし辛口意見は覚悟すること。
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星空文庫について述べているエッセイ作品
『小説家になるための戦略ノート』
https://ncode.syosetu.com/n4163bx/




