32-Google検索を使ってみる。
機能、URLは2018年1月現在のものです。
機能、URLは変更になる場合があります。
おわり。
……えーっと、冗談ですよ? きちんと説明します。あっ、そこ石投げないで。
さて、今日ご説明するのはこれ、Google検索です。世界最大手の検索エンジンです。えっ? Yahoo!を使ってる? ではYahoo!でググってください。
というわけで、今回はGoogle検索による探し方の解説です。Googleの使い方とか知ってるし、別に改めて説明する必要ないと思われる方も多いかもしれませんが、Google検索の機能をよく知らない人もいると思うので説明します。よく知ってる方は飛ばしてもらってもいいですよ。でも案外みんな知らないんじゃないかな。Google検索の本当の怖さを。
では早速機能について説明していきます。
Google検索の検索機能はいくつかありますが、小説検索で役に立つ機能だけ説明していきます。今回は8個の機能と4個の応用について解説します。
1. 『通常検索(キーワード検索)』
皆さんが通常使う検索です。検索ボックスに打ち込んだキーワードに対してユーザーの役に立つページを表示します。打ち込んだキーワードからユーザーの役に立つページをGoogleが判断して並べ替えます。そのアルゴリズムについて知りたい方はSEO対策をググってください。
ここで重要なのは、そのキーワードだけではなく、関連したページも表示すること。例えば『蟹の形』と検索してみましょう。
さて、蟹の形は出てきましたか? トップページの10件はすべて『聲の形』で蟹の形なんて出てきてませんね。この検索はGoogleが判断してユーザーの役に立ちそうなページを表示しているので、実際にそのキーワードが出てくるわけではないのです。使う場合はそれを頭に入れておいてください。
2.『完全一致検索』
では本当に蟹の形が調べたい人はどうするのでしょうか。調べたいキーワードが決まっている場合は完全一致検索を使います。検索対象と完全に一致するキーワードを二重引用符("")で囲んで入力します。そうすると二重引用符内の語句を含むページのみが結果として表示されます。
まぁ、まだ聲の形は出てきますが、蟹の形のキーワードが入ったページが出てくるようになりました。例えばことわざや、セリフなど完全に一致しているものだけ調べる場合に便利です。
3.『除外検索』
しかし、このままではまだ蟹の形を探すには不便です。そんな時に使うのが除外検索です。検索から除外するキーワードの先頭に半角のマイナス記号(-)を付けます。ただし検索したいキーワードと-の間には半角スペースを入れてください。また除外キーワードは完全一致検索でも使えます。
これで聲の形のキーワードが入っているページは出てきません。また除外キーワードは複数つけることができます。
4.『ワイルドカード検索』
検索したいモノやセリフ、名前の一部を忘れてしまって、どうやって調べたらいいか分からない時もあると思います。検索したいモノがあるけど、曖昧にしか思い出せないときに使います。そんな時は、半角のアスタリスク*(ワイルドカード)を分からない部分に挿入してください。
例えば、聲の形を調べたい人が聲の部分を読めなかったけど、何とかの形だけ思い出せた場合、『*の形』と検索すればGoogleが判断して表示してくれます。
とはいえ、Googleの予測機能はだいぶ進化しているのでワイルドカードを入れなくてもきちんと探してくれることが多いです。ただ、英文の場合はワイルドカードが役立つ場合が多いと思います。
5. 『AND検索』
調べたい複数個のキーワードをすべて含むように検索したい場合は、キーワードとキーワードの間に半角スペースで入力してください。これは使用している人も多いですね。キーワードは何個でもOKです。含めるキーワードは完全一致も可能です。
これで、両方のキーワードを含むページが表示されます。
6. 『OR検索』
調べたい複数個のキーワードの内、どれかを含むように検索したい場合は、キーワードとキーワードの間に『 OR 』を入力してください。キーワードとORの間は半角スペースです。
これで、どちらかのキーワードを含むページが表示されます。
7. 『組み合わせ検索(AND, OR, 除外)』
またこれらの検索は複数組み合わせて使うことができます。高校数学でやったような命題と集合の応用です。ドモルガンの法則ってまだ覚えてますか? これから習う人は覚えておくと案外使えますよ。
例えば『("異世界転移" OR "異世界転生") "面白い" -"ハーレム" -"テンプレ"』とすると、異世界転移または異世界転生を含み、かつ面白いを含むページからハーレムとテンプレを抜いた検索結果が表示されます。
8.『サイト検索』
ただ今までの検索は、インターネット上すべての範囲からの検索なので小説家になろうの小説が見つかるわけではありません。ある特定のサイトのページの結果だけ見たい時はサイト検索を使います。検索範囲として、特定のサイト( https://ncode.syosetu.com/など)またはドメイン(.edu、.org、.gov など)を指定します。小説家になろうに投稿された小説から調べたい。というときは『site:検索したいサイトURL キーワード』のように入力します。URLとキーワードの間に半角スペースは忘れずに。
例えば、『site:https://ncode.syosetu.com/ "異世界"』と入力すると小説家になろうに投稿された小説の中で、異世界のキーワードが含まれるページを抜き出せます。この検索はタイトルやキーワードだけではなく小説の本文も検索対象になっています。小説家になろうの検索では本文は検索対象にできないので、それとは違った使い方がありますね。例えば、本文中にある特定の生物が出てくる小説が読みたいと思ったとき、作者がそのキーワードを設定していないとなろうの小説検索では出てきません。しかし、Google検索なら可能です。
例えばリュウグウノツカイがでてくる小説を読みたい時『site:https://ncode.syosetu.com/ "リュウグウノツカイ"』と検索するとなろうに投稿された中から読むことができます。小説のキーワードやタイトルになくても検索できます。本文に出てきていれば探せます。またキーワードは組み合わせ検索を利用できます。
まだまだ機能はありますが、ここではこれでやめておきます。気になる方は『Google検索 裏技』と検索すると出てきますのでそちらを見てください。
あっ、ちなみにこれはエゴサーチ(エゴサ)にも使えますよ(ニッコリ)
一応説明しておくと、エゴサとは、インターネット上で自分の名前やペンネーム、自分の小説やそのURLで検索して、自分自身の評価を確認する方法のことです。
さて、どうでしたか? 色々な検索ができますよね。ほかにも機能はありますが、よく使いそうなやつだけ抜き出しました。またこの機能はグーグルの下の方の検索オプションでも指定できます。初めのうちはこっちからやると便利ですね。
・応用編 ~小説家になろうで使うには~
さて、応用編としてここまで説明してきた検索方法を使うと何ができるか教えましょう。小説家になろうのURLはきちんとルールに基づいて作られているのでこれを応用すれば色々とできます。
さて行きましょうか。
9. 『小説検索/小説内検索』
"https://ncode.syosetu.com/" は小説家になろうに投稿された小説のURLです。また "https://ncode.syosetu.com/<nxxxx>/" は小説家になろうに投稿された指定された<nコード>の小説ページです。これをsite指定すると、小説検索/小説内検索が可能になります。小説検索は8で説明した通りですが、小説内検索は特定のNコードのページだけを検索します。例えば、とある小説内で、特定の人物や物が出てくる話だけ読みたい時にこれを使うとそのページだけ抜き出すことができます。
例えばこのエッセイでAIPを紹介した話ってどれだったっけという時 『site:https://ncode.syosetu.com/n5084ej/ "API"』と検索すると"API"が含まれるページだけ出てきます。
10. 『活動報告検索』
活動報告の検索ができたらいいのにって思ってる人ってどれくらいいるのでしょう? 実は活動報告のみの検索もできるんです。そう、Google検索ならね。
活動報告のURLは "https://mypage.syosetu.com/mypageblog/" です。なのでこれをsite指定してやれば、活動報告の中から指定したキーワードのページを知ることができるのです。
例えば活動報告でスコッパーを調べたかったら『site:https://mypage.syosetu.com/mypageblog/ "スコッパー"』と打ち込めば活動報告のなかでスコッパーを含むものが表示されます。
さて、これを自分の作品名や名前にすれば何がわかるんでしょうね? (・∀・)ニヤニヤ
11. 『マイページ検索』
"https://mypage.syosetu.com/"は小説家になろうユーザーのマイページです。これをサイト指定すると、マイページのトップ画面、活動報告、ブクマ、お気に入りユーザー、投稿作品から検索されます。
基本的にこの赤枠の部分が検索対象になります。トップに現れているものが検索範囲です。トップページ以外の活動報告一覧、ブクマ一覧、お気に入りユーザー一覧、投稿作品一覧は基本的に対象範囲外です。なぜかというとブクマや作品は追加されてページ番号が日々変動するので、Google検索では正確に検索できません。(※あまり変動がなければ可能です)
これをサイト指定して、検索ワードに自分の作品名を入力するとどうなるんでしょうね。トップページに自分の作品をブックマークしている人が出てくるかもしれませんね。エゴサですね(ニッコリ)除外検索を有効に活用すると、さらに……
12. 『お気に入りユーザ一覧、ブクマ一覧、評価一覧、レビュー一覧、未評価一覧、未感想一覧検索』
こちらはあまり使えませんが、一応紹介しておきます。それぞれ一覧ページのURLを指定するとそのページから検索できます。しかし、ページが変動するのでGoogle検索では正確な検索が難しいです。あくまで参考です。それぞれのURLを載せますので試す方はどうぞ。
・お気に入りユーザ一覧-"https://mypage.syosetu.com/mypagefavuser/"
・ブックマーク一覧-"https://mypage.syosetu.com/mypagefavnovelmain/"
・評価一覧-"https://mypage.syosetu.com/mypagenovelhyoka/"
・レビュー一覧-"https://yomou.syosetu.com/reviewlist/"
・未評価一覧-"https://yomou.syosetu.com/nolist/nopointlist/"
・未感想一覧-"https://yomou.syosetu.com/nolist/noimpressionlist/"
さて、これでブックマーク一覧や評価一覧で自分の作品名を検索すると……
今回紹介した機能は小説検索だけでなく、日々の検索にも役に立つかもしれませんね。エゴサはほどほどにね。色々と試してもいいですよ?
◆ ◆ ◆
というわけで、Google検索のまとめです。
・Google検索の検索オプション機能を使うことで、小説家になろうに投稿された小説の検索が可能。
・メリット
小説家になろうの検索がページも検索可能。
AND, OR, NOTを自由に組み合わせられる。
・デメリット
色々と試行錯誤する必要がある。
エゴサが止まらない。
・総評
小説検索:★★★☆☆
エゴサーチ:★★★★★
試行錯誤:★★★★★
日常検索:★★★★☆
※あくまでも私の感想ですよ。ほかにもいろいろ応用は効くのです。期間指定や、タイトルとかね。
「OKグーグル、もう疲れたよ。読みたい面白い小説が見つからないんだ」
『小説家になろうのユーザー登録方法をナビゲーションします』
「えっ? グーグル、もうそこは探したよ」
『登録したら、新規小説作成ボタンを押してください』
「えっ、どうして──?」
『読みたい小説がないなら、書けばいいのです』




