番外編1-検索機能の裏技を試してみる。
今回は番外編ということで、なろうの検索機能の裏技を紹介したいと思います。
裏技と言ってもこの方法は、他の方もエッセイで書かれている話なので二番煎じです。ですが一応備忘録として記録しておきます。すでに知っている人も多いのではないでしょうか。
ここで紹介するのは、小説検索機能の『並べ替え』、『抽出パラメータ』の要素の追加方法です。
ただ、この方法は既存の検索フォームを若干無視して使うので、不具合が起こる可能性は否めません。試す方は自己責任でお願いします。一応なろうデベロッパーで少しだけ説明されているので、ある程度は想定された使い方だと思っています。なろう小説APIでも使える機能なので、単に検索フォームに反映していないだけだと思われます。ある程度落ち着いたシステムはクレームとかないと変えにくいんですよね。
また、試す前にはなろうデベロッパーで最新のAPIの仕様を見ておくことをお勧めします。(※画像は貼り付けておきますが、仕様が変わる恐れがあるので最新の情報を入手してください。画像は2017年12月3日現在のものです)
あっ、ちなみにプログラミングとかするわけではないです。アドレスバーに直接打ち込むだけなので、少し面倒ですけど誰でもできますよ。安心してくださいプログラミングはまだまだ先です。(あと30話くらい進んだらする予定です)
それでは説明していきましょう。まずなろうデベロッパーの、技術マニュアルの、なろう小説APIの仕様のページの、一番下の方に『おまけ』という項目があります。
これを読むと、なろう小説APIのGETパラメータが小説検索でも使えることが書いてあります。
なろう小説APIの機能と小説検索の機能はほぼ同じですが、実はなろう小説APIにはあって、小説検索の機能にはないものがあります。その機能がここで説明するものになります。(APIの詳細説明は省きます。APIが何かとかはここでは述べません。どうせ後々説明することになりますし、知らなくても検索できますゆえ。興味があれば調べてみてください)
では拡張できる検索機能についてです。小説検索にない『並べ替え』と『抽出条件』の機能に分けて説明します。
・『並べ替え』の機能は以下の通り
赤□で囲った部分が、小説検索にない並べ替えです。『総合評価の低い順』、『感想の多い順』、『評価者の少ない順』、『小説文字数が少ない順』が新たに使えます。
『感想の多い順』はよさそうですね、盛り上がっている小説を探すのに便利そうです。(炎上しているのも引っかかりそうですが)『総合評価の低い順』や『評価者の少ない順』は未評価作品を探すのに重宝しそうです。『小説文字数が少ない順』から読むと多くの小説が読めますね。(なぜフォームに反映してないんだろう。特に感想順)
・『抽出条件』の機能は以下の通り
『会話率指定』、『挿絵数指定』、『文体指定』が新たに指定できます。
『会話率指定』は会話率(小説本文で会話文「」が文字数に対してどれくらいの割合か)を指定できます。エッセイだとほぼ0%だし、コメディとか恋愛系は若干高めと思います。地の文で魅せる純文学は低めかな。説明描写が多いSF系も低め。作者にもよりますけどね。
『挿絵数指定』は挿絵数を指定できます。詳細検索でも挿絵のある作品を検索できますが、あれは1つ以上挿絵がある作品でしか抽出できません。こちらの方は数の範囲を指定できます。ちなみに、この作品は挿絵多いですよ。
『文体指定』はその説明の通り文体を指定できます。読みやすい作品を探すなら4と6を指定すればよさそうですね。ただ、文体ルールと小説の面白さに相関があるかは不明です。またこの機能は試験提供機能らしく、マージンを設けてあるため、適切な結果でない場合があるそうです。あくまでも目安ですね。
というわけで、以上の機能が使えるわけです。検索がはかどりますね。やった!
ではここから具体的にどう使うかについて説明します。
まず自分が検索したいキーワードや条件を小説検索、詳細検索の機能で並べ替えも含めて設定してください。ここでは、キーワードを『検索』、ジャンルを『エッセイ』、並べ替えを『週間ポイントの高い順』にします。それで一度検索ボタンを押してください。すると以下の画面になります。
ここでは検索結果はひとまず置いておきます。重要なのはアドレスバーです。
https://yomou.syosetu.com/search.php?notnizi=1&word=%E6%A4%9C%E7%B4%A2¬word=&genre=9903&order=weeklypoint&type=
が入力されています。それぞれのパラメータは、
『word=%E6%A4%9C%E7%B4%A2』 キーワード 検索
『genre=9903』 ジャンル エッセイ
『order=weeklypoint』 並べ替え 週間ポイント
に対応しています。
ゆえに、この状態で並べ替え条件を感想順にするなら『order=weeklypoint』の部分を『order=impressioncnt』にします。総合評価の低い順なら『order=hyokaasc』、評価者数の少ない順なら『order=hyokacntasc』、小説本文の文字数が少ない順なら『order=lengthasc』にします。
要するに先ほどの検索結果を感想順にしたければ、以下をアドレスバーに打ち込めばいいわけです。
https://yomou.syosetu.com/search.php?notnizi=1&word=%E6%A4%9C%E7%B4%A2¬word=&genre=9903&order=impressioncnt&type=
ね? 簡単でしょ。ほかの並べ替えも同じです。
ここで注意が必要なのはフォームの機能にない並べ替えをするときに検索ボタンは押してはいけません。それを押すとフォームの設定が自動的に入るので、フォームにある機能しか使えません。なので検索するときはアドレスバーでエンターを押してください。
また抽出条件の追加は以下のようにします。
『kaiwaritu=50-』会話率が50%以上の小説
『kaiwaritu=0-50』会話率が0%-50%の小説
『sasie=1-』 挿絵の数が1つ以上の小説(詳細検索機能)
『sasie=5-10』 挿絵の数が5-10の小説
『buntai=1』文体1の小説
『buntai=4-6』文体4と6の小説
これを先ほどの検索結果に&で組み込めばいいわけです。
https://yomou.syosetu.com/search.php?notnizi=1&word=%E6%A4%9C%E7%B4%A2¬word=&genre=9903&order=impressioncnt&kaiwaritu=50-&sasie=5-10&buntai=4-6&type=
これでキーワードが『検索』、ジャンルが『エッセイ』、会話率が50%以上、挿絵の数が5-10、文体4と6の小説を『感想順』で並べ替えした結果が表示されます。
まあ、欠点は検索結果を変えるときには、再度打ち込まないといけないこと、ページ移動は大丈夫ですが、キーワードを変えたいとかだとフォームに入力して設定変えないといけません。そのあたりが少し面倒ですね。あらかじめテキストを用意してそれを打ち込むほうがミスがなくていいですね。
あと、スペルミスがあると正常な結果は返ってきません。打ち込みミスなどしないようにお願いします。(正直、変な打ち込みミスしてもわからないし、最悪、不具合出るかもしれない)
説明は以上です。
◆ ◆ ◆
というわけで、検索機能の裏技のまとめです。
・検索機能の裏技、はなろう小説APIのパラメータを利用する。
・並び替えでは『総合評価の低い順』、『感想の多い順』、『評価者の少ない順』、『小説文字数が少ない順』が新たに使え、抽出条件には『会話率指定』、『挿絵数指定』、『文体指定』が指定できる。
・メリット
小説検索のフォームにない機能が使える。
・デメリット
不具合が起こる可能性が否めないので。試す方は自己責任。
・総評
検索機能:★★★★★
操作性:★☆☆☆☆
※ほかにも裏技的な使い方があれば教えてください。なろうデベロッパーの18禁技術マニュアル(ノクターンとかの方のAPI)のおまけにもなにか書いてありますよ。