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運命の人なの?

次の日の放課後、

久しぶりの授業でへとへとになって

学食で夕飯を食べていた。


「ゴールデンウイークはどうだった?」


「あたしは地元の子たちと遊んでたよ。舞は?」


「あたしもそんな感じ。香奈子は先輩たちと遊んだんだっけ?」


「そうそう。楽しかったの、すごく。翔さんていう先輩が

 すごくうまくてね、好きなバンドも一緒でね、楽しかったの。」


「そっか。よかったね。てか、すごく幸せそうだよ。」


「お、まさかその翔さんっていうのに惚れたか!」


「そ、そんなんじゃないもん。」


「図星だ。今日、メールしてみなよ。」


「う、うん、わかったよ。」


「運命の人かもよ?」


「そんなわけないじゃん。」


正直、好きだなんて気づいてなかった。

好きになるなんて思ってなかった。


でも、ちゃんと好き。

あの日からもう恋なんてしないとか思っていたのに。

ほんとに運命の人だといいな。


自分なりにがんばってみよう。

そう決意して、さっそくメールを作成する。


香奈子です。

こないだはありがとうございました。

好きなバンドが一緒でびっくりしました。

また行きましょうね。


おう、また行こう。

そういえば、Twitterやってるよな?

フォローしてもいいか?


はい、フォローしてください。



そんなやり取りのあと

たわいもない話をするのがうれしくてしかたなかった。


12時になり、お互いに寝る、ということで終わり、

寝る前にTwitterを見ていると

さっきまでの幸せな気分が一転した。


俺に彼女ができました。

記念日は5月4日です。


添付された彼女との写メ。

幸せそうに微笑む2人。



素直に喜ぶことができなかった。


なんで?あたしと遊ぶ前日に付き合ったの?

なんで誘ってきたの?なんでなんで?


頭が働かなかった。

なにも考えられなかった。

悲しいのかもわからず、涙もでなかった。




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