第2話 『泣くにもいろいろ種類がある』
ハ-メルンで一回この小説は書いていたんですけど一回やり直したいのでここで書きはじめました。いわゆるリメイク版です。
すこしでもまともになっているとうれしです。
月が不気味に光る夜。その男は荒野に立っていた。
男の周りには多くの人、マモノの死体が転がる。
ほとんどの死体が武装しており、戦争があったことを物語る。
剣が刺さった者、頭を打ち抜かれた者、燃やされた者など無残な光景が広がる。
男は体中返り血だらけで、息遣いも荒い。豪華な鎧も血のりで見る影をなくしている。
「はぁぁーはぁーーはぁー……」男はだらりと持っていた剣を地面に落とすと下を向く。
……沈黙が流れる。戦場には誰も彼以外立っていない。
「はぁ―――あぁぁぁ!!!」男が顔を上げ、空に向かって大声で叫ぶ。
その声は悲しみに満ちており、怒りのようにも聞こえる。
男の目は右目だけが赤く光っており、男は苦しそうに右目を手で覆う。
「う……ぐぅうは!ぐううぅ!……」
男の苦しみの満ちたその声は戦場に鈍く響く。
男は再度叫ぶ。今度の男の左目には涙が男の頬を伝っていた。
涙は頬を伝い、地面に落ちる。
しかし、涙は男の悲しみを洗い流してはくれない。
男は痛みをこらえきると何事も無かったかのように荒い息をしながら静かに歩き出す。
目的も無く、ただふらふらと死体の道を進む。
血にまみれたその姿はまるで死人のような顔つきだった……。
◆
「---!」
ゴエモンが飛び起きる。すぐに周りを確認したと思うと一息つく。
すでに空は晴れており、太陽がゴエモンの顔を照らす。
顔には冷や汗が何粒もあり、ゴエモンはすぐに手でふき取った。
手にびっしょりと汗がついた。
「……まだ見させるか。この夢を……」ゴエモンは顔をしかめつぶやき、すぐ横を見る。
横には弟子のジュエルがぐーすーと気楽に寝ており、ゴエモンは少し安心する。
「……そうか」ゴエモンは昨日の出来事を思い出す。
ジュエルが弟子になりたいと言い出し、自分が許可したこと。
そして村の中で食料を補給し、そのまま旅へ。
町も村も王国も見つからないまま日が傾き、共に飯を食べた後、二人で森の中布切れ一枚で眠ったのであった。
森の中はとても静かでマモノが生息できるような食料も何もない。
野宿には最適で安全な場所だ。
ゴエモンはジュエルを見る。ジュエルは気持ちよさそうな寝顔でよだれをたらしながら寝ている。
ふとゴエモンはいたずら心でジュエルの胸をもむ。
意外と大きい胸は心地よい感触で思わずゴエモンの全身に鳥肌を立たせる。
「……んふう……」ジュエルが寝がえりを打つ。無邪気な顔をしているところを見るといい夢でも見ているのだろうか。
「おっとっと」ゴエモンが手を離す。
「ふっ、弟子というのも悪くないな」ゴエモンはにやにやと鼻血をたらしながら下に引いている布切れを片付ける。
「ジュエル、起きろ」ゴエモンが足でジュエルを起こす。
「……ふん……あ」ジュエルは目を開け、起きる。
「あ、師匠ーーーおはようございます」
「もう朝だぞ。早く起きろ」
「そんなお母さんのような事いわないでくださいよ……」
ジュエルはゆっくり目をこすり、布団(布切れ)を片付け始める。
「師匠鼻血たれてますよ」ジュエルがゴエモンの鼻を指差す。
「あ、おぉ」ゴエモンがあせってポケットティッシュを出すと鼻血をふき取る。
「どうかしたんですか?」ジュエルが心配して、ゴエモンに聞く。
「いやちょっと幸せに浸っていただけだ」ゴエモンが再度ニヤニヤする。
「?」ジュエルは何のことだろうと周りを見渡すが何もない。
「昨日は町にたどり着けませんでしたね」ジュエルは周りを見たついでにゴエモンに話題を持ちかける。
ジュエルはできるだけ早く街につき、お風呂に入りたいのだ。
それにやわらかい枕でゆっくり眠りたいという欲望がジュエルの脳内を駆け巡る。
「あぁ、そろそろ上等な町か村くらい行きたいんだがな」ゴエモンが懐からくしゃくしゃの地図を出し、眺める。
日本の全体を見渡せるその地図には所かしこに町、村、王国のしるしがつけられている。この地図は勇者には無くてはならないものだ。
道に迷ってマモノに襲われたりなんかしたらジ・エンドだ。
「ここからすぐに西に王国がありますよ」ジュエルが地図の中央らへんを指差す。
タルガ王国と書かれており、かなり大きな王国らしい。
「やだ、王国には行きたくない」ゴエモンがただをこねる。
「なんでですか?王国だったら交流も盛んですし、食料だってたくさんありますよ。武器屋も寄りたいし」
「王国じゃ目立つんだよ。俺は」
ゴエモンは服装を見せる。たしかにうさんくささ漂う黒い服装はどうみても不審者にしか見えない。
「でも、目立つからって何だって言うんですか師匠。もしかして恥ずかしがり屋なんですか?」ジュエルが意地悪そうに笑う。
「……あーとだな。まぁ、そういう感じだ」ゴエモンが適当に答え、話しを濁す。
「……ここだな」ゴエモンが指差した所はここから20キロの町、ウルナンデス。森に囲まれる町だ。
「だいぶ遠くないですか?」ジュエルが荷物を持ち、準備を整える。
「馬鹿やろー!これぐらい楽勝だろ」ゴエモンはジュエルに一渇すると、自分も準備を整え始める。
「じゃあ行きますかそこに!」ジュエルはとにかく宿やにとまり、お風呂につかりたかった為か急ごうとゴエモンの手を引っ張る。
「よし、じゃあ行くか!」ゴエモンとジュエルはそろって森の中から出る。
青空には怪鳥ゲゴラが優雅に飛んでおり、地面には歩く植物イータープラントが這いずり回っている。
その中を二人は平然と歩いていく。いや、少なくともジュエルは震えているようだ。ゴエモンにぴったりとくっついている。
「し、師匠ーーー大丈夫なんですか?こんな大胆に強行突破して……」
「いいんだよ。邪魔な奴が現れたら、切ればいい」ゴエモンは剣を振りかざす。
「木刀じゃないですかそれ……」ジュエルは呆れ顔をする。ゴエモンの剣のペイント入りの剣は相変わらず血だらけだ。
「剣にしておけそこは」
「なんで普通の剣にしないんですか?襲われたらどうしようもないじゃないですか?」
「木刀でも倒せるくらい俺は強いんだよ。安心しろ」
「……安心できません」ジュエルは周りを見渡す。
しかしさっきからマモノたちはこっちを見ているというのに襲ってこない。
まるで何かに恐れているみたいだ。
「な、大丈夫だろ?」ゴエモンがジュエルを見る。
ゴエモンの覇気にでも驚いているのだろうか?
そうであって欲しいとジュエルは一心に願う。
―――と二人がしばらく歩を進めた頃……
「きゃあああ!」女性の叫び声が響く。
「ん」「人の声!?」二人は声の方へ走る。
そこには小さい少女がイータープラントに襲われていた。
触手に体をとらわれており、食べられようとしている。
「---大変!」ジュエルは急いで駆け寄るとイータープラントに切りかかる。
触手は案外軽く切れ、少女が地面に落ちる。
「こっちに!」ジュエルが少女を引っ張るがイータープラントは再度触手を伸ばし、少女の足に絡みつく。
「きゃああぁぁ!」少女は錯乱し、足をばたつかせるが触手は離れない。
「くっ……」ジュエルは切り取ろうとするのだが、剣が届かない。
「キャキャキャキャ!」イータープラントは狂喜にあふれた声を出す。
そのまま二人そろって口の中に運ぼうとする。
しかし、いきなり木刀が二人を引っ張る触手に突き刺さる。
「師匠!」ジュエルが叫ぶ。ゴエモンが助けに入ったようだ。
「おい、てめぇ。少女というのはこれから美しくなるんだから食うんじゃねえよ」ゴエモンが木刀を差したままイータープラントの気持ち悪い顔まで近づく。
「それよりよ。もっとうまいもん食わしてやるよ」ゴエモンが木刀をイータープラントから抜き取る。
「キャアアアアア!」イータープラントが痛みで声にもならないかすれ声を上げる。
イータープラントはジュエルと少女に巻きついていた触手を解き、無数の触手をゴエモンに伸ばす。
―――が触手よりゴエモンの剣がイータープラントの口に刺さっていくのが早かった。
「オォォォ!」イータープラントが苦しむ。少女二人をつかんでいた触手は見る間に茶色く枯れていく。
「どうだ、特大じゃがり●のお味は?」ゴエモンが剣を口から抜き取る。
緑の粘液で剣は汚れており、ゴエモンは剣を地面に捨てる。
「汚ねぇな。そろそろ買い換えるか」
イータープラントが口から緑色の体液を出すと同時に倒れる。かすかに何かをつぶやくがすぐに息絶える。
「そーか星3つか。そりゃよかった」ゴエモンはそういうと、少女二人を起こす。
「大丈夫か。てめぇら」
「師匠すいません」ジュエルが頭を下げる。
「あ、ありがとう……」ジュエルより5歳若そうな少女はなんとか感謝の言葉を言う。
「大丈夫?」ジュエルが少女に寄り添い、少女の体を見る。
擦り傷はあるが、大きな傷はない。
「ガキがうろつくところじゃねえぞここは」ゴエモンが少女に話しかける。
「勇者でもないのに外に出るなんざ自殺行為だぜ」
「あの……私勇者なんです……」少女は静かに答える。
「え!君が!」ジュエルは驚く。
「えぇ……」少女は控えめに答える。
「……んなわけないだろ。こんな少女が勇者の試験に合格するなんて無理だぞ」ゴエモンが少女の目を見る。
「本当に勇者かお前?」
「……」少女は黙り込む。
「あの……私……」少女は急に泣き出す。
「どうしたの!?」ジュエルは少女に聞く。
「私……勇者じゃないんです……」
「じゃあ何で勇者なんて言ったんだ?」ゴエモンが問う。
「……だって勇者にならないといけないんです私は……」
少女は顔をうずめる。何かあるようだ。
ゴエモンとジュエルはとにかく少女の安全を保護しようと少女の家へと向かう。
◆
そしてゴエモンとジュエルの二人は少女の家を訪れた。
そこは偶然にもウルナンデスの町で二人の目的地と重なっていたためゴエモンとジュエルは驚いていた。
町のはずれの小さな家が少女の家で母二人で過ごしているという。
父は出稼ぎでどこかを旅しており、連絡がつかないらしい。
少女は名前をナノと名乗った、どうやら正体はただの幼い少女のようだ。
「母の病気を治すために……お金が必要なんです」ナノは静かに語る。
ゴエモンとジュエルは机に腰を下ろした。
古い椅子からはぎしっという音が鳴り、悲鳴をあげているようだった。
「それで、金のいい仕事である勇者になってお金を稼ごうとしたと……」ゴエモンはナノを見る。ナノは静かにうなづく。
二人は奥の部屋を見る。決して広いとはいえない質素な部屋の奥からはナノの母のせきをする声がする。
「勇者なんてほいほい簡単に出来るもんじゃねえよ。止めとけ。お母さん残して死ぬだけだぜ」ゴエモンは冷たくナノに言い聞かせる。
「でも……」ナノはゴエモンの言葉を聴き、落ち込む。
「前までは畑仕事で生計を立てていたんです……」ナノは町のさらにはずれを見る。
「でも……」
「でも?」ジュエルがナノにやさしく話しかける。
「話してみて。私たち勇者だから何か困りごとがあるなら解決して見せるわよ」
ナノはジュエルのたのもしい顔を見て、話し続けた。
「その畑に最近乱暴なマモノが住み着いて仕事が出来なくなったんです」
「ほう」ゴエモンは関心を示さずそっぽを向いている。
「もともとはずれの森にあるので、マモノに襲われてもおかしくなかったんですけど、そいつらは畑を荒らしまわって占領してしまったんです」
ナノはそこまで話すと奥の部屋を見る。母の苦しそうな声を聞くと顔をしかめる。
「だから……町の人に助けを求めたんですけど誰も相手をしてくれなくて……」
「まぁ、マモノの相手なんて出来ないからな」ゴエモンは窓から村人の様子を見る。外では村人が元気にそれぞれの仕事をしている。
こんなに小さな少女が頼んでいるというのに村人はきっと知らん振りして今日も平和な一日を過ごしているのだろう。
「勇者さんにも頼もうとしたんですけど……この町に勇者さんなんてめったに来ないし」
ナノは二人を見る。
「あの……それで……申し訳ないんですけど……」
「わかったわ!」ジュエルがナノの手をつかむ。
「え!?」
「私たちでそのマモノをぶっ潰してあげるわ!」ジュエルはきらきらした目でゴエモンを見る。
「ねっ師匠!」
「へっ?」ゴエモンは何のことだと首をかしげる。
「あ、ありがとう……ございます」ナノがまた泣き始める。今度はうれしさによる涙だ。
「さぁ、いきますよ師匠!」
「勝手に行っとけ。俺はかんけーねーよ」ゴエモンは机の上で鼻くそをほじりだす。
「待ってるよ」
「師匠……」ジュエルは頬を膨らます。
「そーですか!師匠がそんなだったなんて思いませんでしたよ!」ジュエルはナノと一緒に外に出る。
「……ちっ」ゴエモンは立ち上がり、準備を始める。二人を助けに行くのだろう。
「……あの」奥からナノの母親の声が聞こえる。
「もし……依頼料が必要だったら……そこに……」
ゴエモンはナノの母の近くに寄る。弱々しい腕からお札が出される。
「……これで……あの子をお願いします……」
「いらねーよ」ゴエモンは札束に触れようともせず外に出ようとした。
「えっ……」母の弱々しい声がさらに弱くなる。
「……少ないなら……もっと……ありますが……」
「いらねーつってんだろ」ゴエモンが母親のほうを向く。
「依頼料なら女の涙で充分だよ」ゴエモンは外に出る。その姿はとても信頼できる後ろ姿だった。
「まかせておけい」ゴエモンは町のはずれへと向かう。
「……」母親は静かに頭を下げる。
すでに空には月が昇る……。
◆
夜の畑に一人の少女とマモノが相立つ。
少女ジュエルは威勢よくマモノ討伐を引き受けたのだが、不幸なことにそのマモノはかなりの強者であった。
「げっへへへへへ」ウシ型マモノ「タウロス」は不気味に笑う。
「……う……」ジュエルは倒れる。そこらじゅうに傷を負い、少しだが血が出ている。
「お譲ちゃん。俺に傷をつけるなんてひどいなぁー」タウロスが持っている巨大な斧を振りかざす。その手には少しの切り傷がついているが血などは一切でていない。
ジュエルはさっそく畑のマモノを倒そうと来たのだが、あっさりと負けているようだ。
ナノは木の陰で見ているがどうしようもできない。
「慰謝料高いよぉーー。つうことで」タウロスが武器を振り下ろす。
「死ね!」「うっ!」ジュエルはこれまでかと目をつぶる。
だが、斧が振り下ろされることはなかった。
「おう!?」マモノは斧を抜くが抜けない。
何者かが斧をつかんでいるのだ。巨大なタウロスからもその姿は確認できた。どうやら人間のようだ。
「お、おれの斧を……てめぇ何者だ!」
人間はそのまま斧を持ったまま答える。
「勇者ですけど……何か?」
その人間はゴエモンだった。ゴエモンは素手の片手で斧を支えたままタウロスをにらむ。
右目はあのときのように不気味に赤く光っている。
「師匠!」ジュエルは思わぬ助っ人に驚く。
「ジュエル……こんなゴミにやられていてどうする。後で稽古をつけてやる」ゴエモンはジュエルを見る。その表情には余裕があった。
「てめぇ!俺の縄張りに入ってきてただで済むと思うなよ!」タウロスはやっとこさで斧を引き抜くとゴエモンに迫る。
「その前にこいつ片付けないとな」ゴエモンは空を見る。赤く光る目に月があやしく輝く。
「これで片付けるか……」ゴエモンが右目を覆う布をはずす。すると赤く光る瞳があらわになる。
ふかい赤ワインの色をしているその目はタウロスを真っ直ぐにらむ。
ゴエモンは右目に手をかぶせるとそのまま何かを引っ張り出すようなしぐさを見せる。
「―――?師匠なにやって……」ジュエルはゴエモンの目を見て、驚く。
ゴエモンの右目から槍が飛び出ていたのであった!
「し、師匠!や、槍が!」
「もうすこしっと……」ゴエモンは槍を右目から引き抜くとそのまま手に持つ。
「処刑道具 激痛の爪楊枝!」ゴエモンが槍を構える。
槍は独特の形をしていて、矛先がタウロスに向けられる。
「―――んなもん砕いてくれるわぁぁーーーー!」タウロスがゴエモンに斧を振り下ろす。
「きゃあああ!」ジュエルが再度目をつぶる。
しかし、タウロスの斧がゴエモンの頭をすりつぶす前に槍がタウロスの腹を貫く。
「か……?」タウロスが激痛でひざまづく。
「安心しろ。その槍は生物を殺すことは出来ない。だが、その代わり死ぬまでその激痛を味わうことになるぜ」ゴエモンがタウロスを通り過ぎ、槍を拾う。すると槍は霧となって消えてしまった。
「女の涙の代金は高いぜ?」ゴエモンがタウロスをにらむ。
「ぐ!いぃぃい!」タウロスは激痛と恐怖で逃げていく。
「師匠!よかった!」ジュエルはゴエモンに抱きつく。
「おいおい、見捨てたんじゃないのか?」
「こ、言葉のあやです!師匠はやっぱり師匠ですね!」
「あ、ありがとうございます……」ナノも草むらから出てきてテレながらお礼を言う。
「ほれ、帰るぞ」ゴエモンが二人を引っ張る。
「お母さん……」ナノが笑う。
「やっと笑ったな」ゴエモンもつられて笑う……。
◆
翌日、ゴエモンとジュエルは町から出て行った。
後ろの町の入り口ではナノとお母さんがいつまでも手を振っていた。
「食料もバッチシだし、金になりそうな仕事でも探すか」ゴエモンは歩きながらつぶやく。
「親っていいですね……」ジュエルがナノ親子の様子を見て急に話し出す。
「……師匠はお母さんとかいますか?」
「とっくに死んだよ」
「……そうですか」ジュエルはまたまずいことを聞いたと後悔する。
「ジュエル、お前は親がいなくてさびしいか?」
「まぁ、少しは」ジュエルが暗くしゃべる。
「じゃあ俺がお前のお母さんでお父さんだ!いいな」
「嫌です!それに……」
ジュエルは少し照れくさそうに話す。
「師匠がいるから……今はさびしくないですよ」
「……なにいってんだおめぇは」ゴエモンは笑いながらジュエルの頭をたたく。
「そうですよね……」ジュエルは恥ずかしそうにそっぽを向く。
「おら、行くぞ」
「……はい」
二人の勇者のたびは続く……。
このゴエモンというキャラは銀魂という漫画の坂田銀時と高杉晋助をたして2で割ったようなキャラクターです。銀魂好きなんですよね。
でもゴエモンの髪の色は銀ではなく白です。白髪です。
ご想像はみなさんに任せます。
押絵もしたいけど絵がヘタなんです。
まぁ、これからもよろしく。
暇だったら更新します。