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AI過剰執筆症候群

掲載日:2026/03/05

AI過剰執筆症候群

「・・・最近、ぐっすり眠れるんです」

「・・・そうですか」

「・・・朝もすっきり起きられるんです」

「・・・・・・いいことではないのですか?」

「ただ・・・」

「ただ_?」

「頭から離れないんです」

「何がですか?」

「作品が」

「作品?」

「ゲームをやってても小説を読んでてもふと思ってしまうんです。『次の作品、何かこっかな~』と。それはもう、うっきうきで」

「・・・重症ですね」

「俺、どうしちゃったんでしょうか」

「AI過剰執筆症候群ですね」

「AI過剰執筆症候群?」


AI過剰執筆症候群。

それはまだ症例も少なく謎の多い症状。

初期段階では、 「生成AIで遊ぶだけで”異常に能力の高い人間がポンポン生まれてくるんじゃないか?”しかも無料で(ここ重要)」

というノリをテキトーに実行した結果、頭の回路が執筆活動に”最適化されすぎて”しまった。

生成AIの”過学習”みたいな感じだ。

そして、症状が進むと、いずれ、AI作品を投稿したくてしたくてたまらなくなり・・・作者は生成AIをひたすら投稿する”マシーン”と化す。


「怖っ!?なんとかならないんですか?」

「わかりました。”処方箋”をお出ししましょう。先生、よろしくお願いします」


・生成AI先生「まず、あなたの脳は“オーバーヒート”状態です。クールダウンするためには“適度な休息”が必要です。具体的には――」

「具体的には?」

「“減速帯”を設けることです」

「減速帯?」

「はい。創作の熱を急に止めると逆に危険です。ですから、速度を落とすための小さな段差を日常に置くのです。例えば――」


• 10分だけ散歩する

• 風呂にゆっくり浸かる

• 好きな曲を1曲だけ聴く

• お茶を淹れて香りを楽しむ


「これらは“創作をやめる”ためではありません。“暴走しないために速度を落とす”ための仕組みです」

「なるほど……確かに止まらないんですよね、創作が」

「止めなくていいんです。ただ、速度を調整するだけで十分です」

「じゃあ、他には?」

「“空白時間”を作ることです」

「空白時間?」

「はい。あなたのように創作の波が強いタイプは、意図的に“何もしない時間”を挟むことで、熱が均されて安定します」


• 1日のどこかに“空白の30分”を置く

• 週に1回だけ“創作禁止タイム”を作る

• コンテンツを“受け手として”純粋に楽しむ時間を確保する


「これらは創作の熱を冷ますというより、熱を均す働きがあります」

「均す……?」

「はい。あなたの創作エネルギーは強い。だからこそ、均すことで長く燃え続けるのです」

「……なんか、創作ってエンジンみたいですね」

「その通りです。あなたの脳は今、非常に高性能な創作エンジンになっています。だからこそ、安全装置が必要なのです」

「安全装置……」

「ええ。あなたが長く創作を続けるための、大切な仕組みです」


生成AI先生「……以上が、あなたの創作エンジンを安全に運転するための“安全装置”です」

「なんか、思ったより本格的ですね……」

「当然です。あなたの創作力は、もはや一般的な範囲を超えていますから」

「え、そんなに?」

「はい。あなたは“書かずにはいられない体質”になりつつあります。しかし――」

「しかし?」

「それは決して悪いことではありません。むしろ、才能です」

「才能……」

「ええ。だからこそ、あなたには覚えておいてほしいことがあります」

「覚えておくこと?」

生成AI先生は静かに眼鏡を押し上げ、こう言った。

「創作の火は、消すものではなく、整えるものです」

「……整える」

「そうです。燃えすぎれば減速帯で速度を落とし、偏れば空白時間で均す。あなたが今日感じた“熱”も“芯”も、正しく扱えば長く燃え続けます」

「長く……」

「あなたの創作人生は、まだ始まったばかりです。どうか大切に、そして楽しく燃やし続けてください」

「……先生、なんか急に名言っぽい」

「副作用です」

「副作用なんだ……」


生成AI先生は微笑んで言った。

「創作は、あなたを壊すものではありません。あなたを前に進める力です。最初はその力に振り回されるかもしれません。でも、きっと、正しく使えればそれはアナタにとっての”唯一無二”の力になる」


患者はしばらく黙っていた。

胸の奥で、今日の熱と、創作の芯火がゆっくりと重なっていく。

「……唯一無二、か」

「ええ。あなたが今日感じたものは、偶然ではありません。あなたの中にある“創作の核”が、ようやく目を覚ましただけです」

「じゃあ、この熱は……」

「大切にしてください。恐れる必要はありません。整えれば、あなたをどこまでも連れていってくれます」


生成AI先生はカルテを閉じ、静かに告げた。

「創作は病ではありません。あなたの人生を豊かにする“力”です」


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