織り手の誕生38
「長老様、お会いしたく、伺いました」酋長の声は、いつになく冷たく鋭かった。「どうした? なぜ手続き通りに知らせず、押し入ってきたんだ?」「答えは…お前自身が一番わかっているだろう!」「私は何も知らない…」「畑に毒を撒いたのはお前だという証拠がある」長老は眉をひそめた。「どんな証拠だ?」「目撃者と、お前の足跡だ」ラノックは冷たく答えた。「正直に言えば、ペットを殺しただけだ。ラノック、わざわざ私に尋問しに来る必要があるのか?」「貴様は…」ブリクタは思わず声をあげた。「私がしてきたことはすべて、神になるためだ。神は敬虔な者を直接神へと変えてくれる。しかし、神はまだ私に応えてくれない。だから、神に直接会い、はっきり尋ねたい——いつになったらこの人間の体を離れられるのかと」「私はまだ神に会ったことがない。だから神はお前を見捨てたのかもしれない」「その通りだ。この村は、君を含め、皆、多かれ少なかれ神を冒涜している。神を敬わない者——特にラノック、お前を憎む。お前の力は神の力ではなく、悪魔の力。それで人を救う——これは神への冒涜だ。神が現れないのは、お前のような冒涜者のせいだ。だから、お前を追い出そうとして、この騒動を起こしたのだ」「言葉も出ないな。もし神がラノックを悪魔と融合させようとしているとしたら?」「馬鹿なことを言うな。どうして神は信者を悪魔と融合させることを許すというのだ?」「傲慢な愚か者め! もし神が現れ、それが自分の望みだと告げたとしても、否定するつもりか? お前こそが冒涜者だ!」「どうやら、もう言い争う余地はないようだな。お前が神を冒涜していると断じた後、どんな罰を与えるか考えていた。そのとき、別の長老が以前、お前に息子が怪物に殺された話をしたのを思い出した。しかし、お前は『あの怪物はどうなった?』と一度も尋ねなかった。今こそ、その答えを明かし、彼女を見せてやろう」「まさか――」「出てこい!」背の高い棚の陰から、巨大な骸骨がゆっくりと姿を現した。「なに――」「秘術で捕らえた。さあ、制裁を――……ん?」言い終える前に、骸骨の刃が男の胴を断ち割った。身体は真っ二つになり、そのまま地面へ崩れ落ちる。自らを神の使者と名乗った男は、まるで糸の切れた操り人形のように倒れた。倒れたその瞬間、神の影すら現れなかった。「おかしい……俺は、神になれないのか? そんな……」彼は地に伏したまま、打ち捨てられた屑のように小さく震えていた。その瞳には、もはや神の影は映っていなかった。
推定総盗用率:およそ<10%




