光のもとに潜む影34
その日の夕方、般若姫はアシロとメアを応接室に呼び出した。般若姫は、地獄の主事件におけるメアの行いは到底許せないものであり、冥王としての資質に欠けると、厳しく批判した。もしメアがこのまま他人に頼り、自ら何もしないのであれば、即刻退位し、冥王の選定手続きを速やかに開始すべきだと、般若姫は考えていた。般若姫の言葉はあまりにも厳しく、アシロは緊迫した空気を和らげ、メアのために場を収めようと口を挟もうとした。しかし般若姫に睨まれると、すぐに背筋を伸ばし、言葉を飲み込んだ。今度こそ、彼女は本当に怒っていると悟ったからだ。
メアが今回行ったのは、般若姫たちの反乱をアシロに報告することだけだった。元凶である地獄の主は既に地獄の行政機関から追放されていたとはいえ、反乱は重罪であり、アシロたちは地獄の住人たちに相談し、寛大な処置がないか検討している最中だった。結果は数ヶ月後に出る予定だ。もちろん般若姫は学校生活を楽しみにしており、今後3年間はそこで地獄の仕事を処理するつもりだった。二つ目の問題は、地獄の主を追放することだった。だが追放が遅すぎたため、地獄の住人たちからはメアの処理能力に疑問の声が上がった。メアがこのまま冥王として振る舞うわけにはいかないことは、本人もよく分かっていた。
メアは黙って話を聞いていたが、手が震えているのがはっきり見えた。妹のレアも呼ばれていた。王族の一員であるレアは、地獄の寄宿学校に通っている。地獄の寄宿学校の生徒は地獄の貴族でなければならない。
母から託されたメアは、地獄の住人よりも妹のレアのことを深く気にかけていた。妹の行事には必ず付き添い、まるで全てが妹中心に回っているかのように見えた。しかし、そのせいで地獄の住人をないがしろにしてしまっていた。だからこそ、般若姫は二人に最後通牒を突きつけたのだ。メアは何も言わず、アシロも般若姫の判断が正しいことを理解していたため、黙っていた。レアもまた、不安そうに姉を見つめていた。
少し間を置いて、メアは低く答えた。「わかった、賛成する」「話は簡潔にしてくれ」と般若姫は告げ、応接室を後にした。




