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光のもとに潜む影29
翌日、先生が期末試験の範囲を告げると、クラスは再びどよめいた。ため息や小さな悲鳴があちこちから漏れ、結局、みんなで図書館に行くことになった。図書館はすでに人であふれ、席を探して歩き回る生徒の姿も目立った。アシロは司書に図書カードを見せると、人混みを抜けていつもの席へ向かった。毎日通っている彼のために、その席は学校が特別に用意したものだった。しばらくしてメアたちも合流し、それぞれ参考書を広げる。静かな館内に、ページをめくる音と鉛筆の走る音だけが淡々と流れていた。




