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光のもとに潜む影20
四日後、学生たちが戻ってきた。中には一週間近くキスを我慢していたせいか、明らかにやつれた顔をした者もいる。目の下には隈が浮かび、落ち着きなく視線を彷徨わせていた。彼らはアシロの姿を見るなり、一斉に飛びつき、そのまま遠慮なくキスをしてきた。アシロは抵抗する間もなく包囲され、慣れたように小さく息を吐く。「はぁ……やっと楽になった……」「……そこまで飢えてたの?」「日常生活じゃ欲求は全然消えないよ。むしろ、我慢すればするほど酷くなる。」口々にそう言いながら、学生たちは満足そうな表情を浮かべて離れていった。残されたアシロは、軽く乱れた服を整えながら、これもまた日常なのだと自分に言い聞かせた。




