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光のもとに潜む影18
1週間が過ぎ、アシロたちは韓国を離れることになった。
出発の日、金英淑たちが見送りに現れ、こう言った。「このウイルスだけは、決して奪われないでほしい。私たちの力では、こんなにも大切なものを守りきれない。だから、あなたたちに託す。」「天使たちに奪わせたりはしない。絶対に。」そう言って、アシロはウイルスを携え、飛行機に乗り込んだ。
ウイルスは人の多い場所に置くことができないため、機内に設けられた個室に、彼は一人で座っていた。白鷺女子学園の生徒たちも日本へ帰国した。空港にはそれぞれの両親が迎えに来ており、学校は1週間の休暇に入ることになった。アシロは、天使たちが現れる前に解毒剤を完成させるため、ウイルスを学校の研究室に移し、専門家たちと共に研究を進めた。彼らは毎日マスクを着け、研究室と寮を往復している。感染を防ぐため、学校は彼ら専用の臨時寮も用意した。楓たちもまた、下校する時も家に帰る時も、きちんとマスクを着けていた。




