地獄通信2リベリオン11
「ふふ、ざまあみなさい。地獄の主の顔が目に浮かぶわ。本当にスッとした」般若姫は、今にも踊り出しそうなほど上機嫌だった。「……あ、今は授業中でしたね。先生、すみません。ちょっと調子に乗りすぎました」「気にしなくていいわ。あなたのやったことは聞いているもの。正直、よくやったとしか言いようがないわ。これで私も心残りなく逝ける」「先生なら、きっと天国に行けますよ」「皆さんの成果を高く評価しているからこそ、次の中間試験の基準はこれまでより厳しくなると思います。」「えっ、本気ですか!?」「じゃあ、私も厳しくしてもいい?」「私もー!」メアと楓が手を挙げる。「決まりね。七十点未満は全員補習」「鬼すぎる……元は四十点だったでしょ」「頑張りなさい」「無理だって!」「ありえない……」女子生徒たちから悲鳴が上がった。「七十点だぞ? 考えてみろよ。アスシロや学級委員は、仕事しながらでも普通に九十点取ってるだろ」「でもさ……あいつ、地獄でも天才タイプじゃん……」「だからだ。君たちは二十点分、猶予をもらってる」「なんでアスシロだけあんなにできるんだよ……」「七十点とか無理ゲーだろ」「もう終わった……」「……勉強会でも開こうか」アシロが静かに言う。「それ、やってみよう」
それからというもの、アシロたちは毎日のように図書館に集まり、一緒に勉強するのが当たり前になった。その成果はすぐに現れた。全校試験の平均点は八十五点。しかも、七十点未満の生徒は一人もいなかった。白鷺女子学園は一気に進学校として注目を集め、校長もその功績を評価され、テレビにまで出演することになった。もっとも――校長はアシロたちの名前にはあえて触れず、「ミステリー研究会が学習意欲を高めた結果です」とだけ語っていたが。その後、全校生徒に豪華な食事までごちそうしてくれた。




