地獄通信2リベリオン10
三日目、その声明はメアのもとへ届けられた。メアは地獄の主たちを招集し、その場で声明文を突きつけた。彼らは歯を食いしばり、怒りをあらわにした。「あのアシロのガキめ……我々を舐めているのか!」メアは不機嫌そうに首をかしげながら言った。「私には、アシロの主張は筋が通っていると思えるけど」「は? 地獄の主たちは代々その座に就いてきた王族だぞ!」「間違っているのか? お前たちの振る舞いは耳に入っている」「地獄の民は罪人だ。不老不死という恩恵だけで十分なのに、さらに別の利益を与えようというのか!」「お前たち老人は、アシロが間違っているとでも言うのか?」「アシロの価値観は地獄のそれと相容れない。放っておけば、地獄は崩壊するだけだ」「そうか……」そのとき、不意に空気が変わった。そこに立っていたのは――閻魔愛だった。「じゃあ、試してみるか。本当に崩れるかどうか、見せてもらおう」「地獄の傀儡ども、口をきくな!」「ああ、一度試してみて、どうなるか見てみるがいい」「そのつもりか――」「今この場をもって、地獄の主の職を解く」「お前、後悔するぞ!」地獄の主たちはドアをバタンと閉めて出て行った。「ああ、地獄の支配者って、本当にここまで堕ちたのか……。最初はあんなに高尚な野望を抱いていたのに」メアは首を横に振った。「アシロに地獄の主を兼任させてはどうか」「いや、行かないだろう。煉獄で十分苦しんでいるだろうから……」それ以上の打開策は、誰にも思い浮かばなかった。




