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秩序破壊者10
「相変わらず、アシロって子は女に弱いね」鬼王般若姫、妖王霧影、魔王黒焔の三人は、慈愛に満ちた目でその様子を見守っていた。アシロは少し赤面し、どうしていいかわからず手をもじもじさせる。三人の目は暖かく、時折くすくすと笑い声を漏らすが、決して彼を責めたりはしない。むしろ、彼の不器用さが可愛らしく、守ってあげたくなるほどだった。風がそよぎ、周囲の樹々が静かに揺れる中、三人の存在感はまるで穏やかな光のようにアシロを包み込む。その優しさと威厳の混ざった空気は、何も言わずとも彼に安心感を与えていた。




