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地獄通信1 人間として最後まで生きる17
「結論としては、君にお金を貸すことはできない。」「なぜだ!?」「まず、君は嘘をついている。仮病を使っている。次に、君の借金はギャンブルによるものだ。たとえお金を貸したとしても、意味がないだろう。君の両親がギャンブルをしないと保証できるのか?」「保証はできない。」「それが保証できないのに、なぜお金を借りる? だから、債権者と協力して君の両親を就職させる、という結論になった。債権者もそれに異論はない。学校には君の代わりに連絡した。授業料は学校が立て替えてくれる。我々の力には限界がある。」「これが我々にできる全てだ。さもなければ、君には負担が大きすぎる。」「申し訳ない。ご苦労様でした。」
暗闇の中、二つの目が彼らをじっと見据えていた。「ちっ、見つかっちゃったか」マスクをかぶった由紀子だった。ソファに座っていたのは、魔力で動く人形に過ぎなかった。「でもね、煉獄の王よ……もうすぐあなたは私たちの手の中に落ちるわ。フフフ……」




