秩序破壊者3
沖縄にある開南小学校と久米崎高校の生徒たちが、白鷺女子学園を訪れてきた。久米崎高校は、沖縄北中城に置かれた米国防総省教育活動学校であり、国防総省の教育システムの中でも、キューバのグアンタナモ湾海軍基地にあるW・T・サンプソン高校に次ぐ、二番目に長い歴史を持つ学校として知られている。そのせいか、開南小学校の生徒たちは、久米崎高校の生徒たちを前にして、どこか怯えた様子を見せていた。白鷺女子学園の生徒たちもまた、軍人のような規律を感じさせる空気を苦手としているのか、表情にはわずかな緊張が浮かんでいた。だが、アシロは特に気にする様子もなく、自然な態度で彼らに声をかけ、会話を交わしていた。
アシロは、沖縄から来た生徒たちを応接室へと案内した。そこでは校長が一行を出迎えており、白鷺女子学園の生徒たちも、新たな来賓の姿に好奇心を隠せず、静かに様子をうかがっていた。もちろん、この日のために、皆きちんとした身なりを整えている。校長はゆっくりと立ち上がり、集まった生徒たちに穏やかな視線を向けた。「本日は白鷺女子学園の文化祭にお越しいただき、誠にありがとうございます」そう切り出すと、今年の文化祭は伝統文化をテーマとし、相互理解と交流を深めることを目的としているのだと、簡潔に説明した。さらに、沖縄からの来賓と久米崎高校の生徒たちにも言及し、「どうか互いの違いを尊重し、実りある一日をお過ごしください」と締めくくった。最後に校長はアシロの方へと視線を向けた。「それでは、案内をお願いします」そう言って、彼女は静かに席へ戻った。「……あれ? 校長先生は、どうして一人の女子生徒に、あんなに丁重なんですか?」引率の教師が、戸惑いを隠せない様子で小声に尋ねた。「私は校長という立場上、形式的には威厳を保つべき存在です。ですが……例外というものもあります」釈然としない思いを抱きながらも、すでに見学は始まっていたため、それ以上問いただすことはできなかった。




