地獄通信1 人間として最後まで生きる13
アシロと女子生徒たちは、自ら進んで遺体の調査に参加した。
アシロは警察とかなり顔なじみだった。「なんくとぅせーんしょーやいびーん?(何をしているの?)」「いまうちゅらタシガーのほーい、しらーびんさー。(今、暗殺現場を捜査中だ。)」「日本語で話してるの?」「もちろん、沖縄弁で話してるよ」「すごいな、沖縄語も話せるなんて」「もちろんだよ、彼は沖縄の古い友人だよ」と男性警察官の比嘉正男が言った。「それで、どうしたんだ?」「え、もう沖縄語は使わないの?」「君たちにはわからないだろうし、捜査に支障が出る。それに、学校では標準語しか話せないだろう?」「すまない」「大丈夫だ。遺体が刺された方向は東だ」「東?理由は?」「分かりませんが、最初は東に隠れ場所があるのではないかと考えています。」「妥当な評価だ」「んじゃ、わんや邪魔ならんぐと、調査行ちゅーん。(じゃあ、邪魔にならないように調査に行くよ)」「なんでぃ、あんな口調やが?(その口調は何ですか?)」アシロはイライラしながらも面白がって、比嘉を優しく小突いた。「私は決めました、絶対に沖縄語を学んで皆さんを驚かせてやる、と。」女子生徒たちは皆こう言いました。「政府は日本語しか学べないと定めています。」「それについては個人的に話せます。」「好きにすればいいよ。」




