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因果が織られ始めた日  作者: rayhuang
地獄の中の光

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地獄通信1 人間として最後まで生きる9

翌日――「500万!?」と結衣は驚きの声を上げた。500万という金額は、当時の一般的な家庭の年間収入の8〜10年分に相当する。「どうして?だったら、みんなに寄付をお願いすればよかったのに。きっと協力してくれるはずよ!」「わからないけど、ひとつ気になることがあるの。由紀子って音楽部の部長でしょ?音楽部の部員たちは、由紀子の家が500万の借金を抱えていて、遺伝性の病気を持っていることを知らないの?知っていたとしても、なぜ誰も知らせてくれなかったの?」「それは怪しいわね」「でも、もっと大事なことがあるの。ほら、これ、さっき届いたのよ」そう言いながら、結衣は一通の手紙を取り出した――

サスペンス研究会の皆様へ

私たち「ダークサーカス」は、山口恵子さんを殺害することを決定しました。よって、午前10時にダークサーカスで行われる儀式に必ず出席してください。

敬具

ダーククラウン

「ダークサーカスって何?」「学校の近くにいるあの殺人グループじゃないかな?」「そうね、確かそんな名前だったはず」「しかも儀式の日時や場所は書かれていないし、完全に謎の組織って感じね」「要するに、私たちへの挑戦状ってことね」「まずはケイコ姉に連絡した方がいいよね」「そうだね」


「ほう……謎の人物、ダーククラウンからの挑戦状か。なら、警察に通報するのが筋だな」「私が警察に連絡するわ」「まさか、全員お前の知り合いってわけじゃないだろうな。……なるほど、それで偽の身分も簡単に用意できたわけか。わかった、君の言う通りにしよう」「最悪の事態になっても、お前を守る覚悟はできている。もう決めたことだ」「それなら、俺と一夫も一緒に調査に行こう。この“ダークサーカス”とやらが、どれほどの力を持っているのか、確かめてみたい」「……すみません。ご迷惑をおかけしてしまって」


アシロはまず、クラスメイトたちに「ダークサーカスとは何なのか」と尋ねてみた。すると、多くの生徒がその名前に聞き覚えがあると言った。どうやらそれは、仮面をつけた連続殺人集団で、首領は「ダークピエロ」と呼ばれているらしい。しかし、その仮面の下の素顔を見た者は、誰一人としていなかった。「まさか……ダークピエロが、うちの学校の生徒を殺すつもりなの?」「いや、私たちは死なないでしょ」「でも、この近辺ではすでに何人もの人間の女性が殺されているって話よね……」生徒たちの間には不安が広がり、教師たちも落ち着かない様子を見せていた。しかし校長だけは、これは誰かの悪質ないたずらに違いないと判断し、その手紙をゴミ箱に捨ててしまった。そして、こうした噂や情報を決して広めないよう、強く警告したのだった。


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