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因果が織られ始めた日  作者: rayhuang
地獄の中の光

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地獄通信1 人間として最後まで生きる8

小テストの結果が出ました。楓が1位、アシロが2位でした。アシロはフランス人なので、当然日本語は楓ほど得意ではありません。「ちくしょう」「ははは、日本ってもうすっかり変わってしまったな、昔の人め」「2位でもすごいよ、しかもアシロは日本人じゃないのに」「本当に、アシロの勉強会には助けられました。私たち5人で上位5位を独占したんです。美紀と鈴木は最下位でした」「でも、華道で1位になったのね。習ったことないんじゃなかったの?」「ご指導、本当にありがとうございました」「機織りって、本当に何でも編めるのね」と結衣は褒めました。「茶道と華道で1位。性別を変えればいいじゃない」美紀は不満そうに言いました。「女になったらどう?」鈴木が口を挟みました。「いや、私は男であることに誇りを持っている」「ええ、性別を変えるのは面白くないわ」「何様のつもり?」「楽しい」「私って、ケチなのね」「ああ、そうそう、管理人よ。初めまして」と結衣は言いました。「どんな管理人?」「学校の生徒はみんなカップルだから、デートの時間を設けないなんて無理よ」「誰と付き合っても構わない」「いや…あなたは女性というものを完全に誤解しているようだ。女性は独占欲が強いものよ」「そうなの?」「その通り」


その夜、学校全体で成績が最も悪い3人――1年生の田中美智子、2年生の高橋京子、3年生の中村由紀子――は、恋人同士が秘密裏に決めたルールに従って、1か月間、アシロと散歩をすることになった。普段はクラスでトップの成績を誇る由紀子だが、その日の試験中に失神してしまい、最低点を取ってしまった。


アシロは最初、これは特別なケースだからカウントしないだろうと思っていたが、回復した由紀子が自ら駆けつけてくれた。散歩の後、由紀子は突然アシロに尋ねた。「お願いがあるんだけど……」「何をお願いするの?」「お金を貸してくれる?」「いくら?」「500万」「なぜ?」「お金が必要なの。遺伝性の病気で、両親が治療費を全額つぎ込んでしまって、500万の借金があるの」「500万は決して少ない額じゃない。よく考えてから答えるよ」「わかった……」一瞬、由紀子の顔が歪んだように見えたが、すぐに元に戻った。アシロはそれを見間違えたのだろうと思い、あまり気に留めなかった。


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