地獄通信1 人間として最後まで生きる2
教室に戻ると、生徒たちは昨晩の散歩の写真を回し合っていた。彼女たちはアシロたちに視線を向け、ひそひそと囁き合っている。「あいつ……みんな、もう全部知ってるじゃないか!」とアシロが叫んだ。「いや、先生には言ってないよ。そこは約束だから」少女たちは、どこか意味ありげに答えた。「つまり――」「その通り」彼女たちは笑みを浮かべ、舌なめずりをする。「もう女の子のふりをしなくていいよ。上級生たちも知ってるみたいで、誰が“散歩の管理役”になるか話し合ってるんだ」「うわ……」「これから、楽しめそうだね」「絶対に、あの部長は地獄に落ちるべきよ」
その後の展開は予想通りだった。授業中、一団の人々がアシロを捕食者のような目で見つめていた。トイレに行くと、女子生徒が外で待っていた。彼は自由を失った。茶道の授業はさらにとんでもないことになった。先生が見ていない隙に、クラスメイトたちがテーブルの下でアシロに直接触ってきたのだ。
そして、その日はついに終わりを迎えた。夜になると、数歩先に女の子たちがぶらぶら歩いているのが見えた。アシロたち一行は必死に姿を隠そうとしたおかげで、なんとか発見されずに済んだ。しかし、ケイコはアシロとデートすることにあまり乗り気ではなかった。
罪悪感から、アシロはいつも女子生徒たちに散歩中に拾ったゴミを片付けさせていた。掃除中、彼女たちはいつもアシロに意味ありげで不気味な笑みを向けていた。彼女たちはアシロが料理ができることを知っていたので、事態は収拾がつかなくなっていた。ケイコが食べる食事はアシロに無理やり作ってもらい、いつも出来立てだった。その結果、生徒たちはアシロに食堂で料理を強要したり、楓たちと同じように、許可なく食堂で料理をしていると通報したりすることがよくあった。




