表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
因果が織られ始めた日  作者: rayhuang
地獄の中の光

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

225/303

地獄通信1 人間として最後まで生きる1

アシロは身分証の更新が必要になり、白鷺女子学園に三年間在籍することになった。「ちょっとトイレに行こうとしただけなんだけど……」「まだ恥ずかしいの?じゃあ、今日は一緒に散歩しよ?」「いや!それとこれとは話が別だろ!」「もう諦めなさい」「誰か助けて……」「ふふ……残念だったね」


その夜、楓はアシロの手を、美紀は結衣の手を握り、毎日交代でその手を握っていた。すると突然、「坊や?」と声がした。美術部の部員がカメラを構えていた。どうやら近くで美術部の練習が行われていたようだ。アシロはもうダメだと思った。楓たちも凍りついた。しかし、部員は助けを呼ぶ気配もなく、奇妙な笑みを浮かべて静かに立ち去った。


翌日、授業中だったアシロは、美術部部長の山口恵子に呼び出され、美術室へ向かった。中には楓たちの姿もあった。「……あなたが、地獄通信の担当者よね?」「楓姉さん……まさか、みんな……」「ごめん。昨日、写真を撮られちゃって。隠しきれなかったの」恵子は楽しそうに微笑みながら続けた。「それでね。あなたに一つ、お願いがあるの。もう依頼状は送ってあるわ。誰かを――地獄に落とすの、手伝ってほしいの」「それなら、後日でもよかったはずだ。なぜ、今ここに?」「だって聞いたの。この四人、あなたと特別に親しいんでしょう?そう知ったら、うちの美術部、ちょっと興味が湧いちゃって」そう言って、恵子は舌なめずりをした。「……ひっ」「私ね、ずっと勉強ばかりで、恋愛なんてしたことなかったの。でも、あなたを見た瞬間……一目惚れ、かもしれないわ」「……授業に戻る」「本当に? あなた、授業に出る必要あるの?」「ある。身分証を更新して偽の経歴を作るには、高校に三年間在籍する必要がある。授業は……知識の更新にもなる」「ふふ……地獄の責任者って、意外と真面目なのね。それがまた、好きになりそう」「正太趣味の美術部長・恵子。その噂、もう他校にまで広まってるぞ」「美術部、私以外もみんなあなたに興味津々よ?」「ちょっと、アシロ。早く離れなさい。この人たち、本気で牙をむくから」「そんなこと言われたら、傷つくわ……ふふ」「……演技が雑すぎる」


評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ