表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
因果が織られ始めた日  作者: rayhuang
地獄の中の光

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

194/299

ラノックの思い出18

「そういえば、初めて会ったとき、私、あなたを誘惑できなかったみたいね……」ブリセラは台所に入って、ラノックの隣に立った。ラノックは驚いて言った。「何を言ってるんだ……」「だって、あのとき確かに魅了の魔法をかけたのに、効かなかったみたいだし」「え?」「気づかなかったのね……残念だったわ」「残念って……ところで、エグリス姉、あのとき何か感じた?」「ああ、あのとき? 私は治癒の力で、あのサキュバスの『異常状態』の影響を取り除いたの。でも今は、アシロを守るのが私の力の限界。アシロの助けがなければ、まだ誰も癒せないわ」それを聞いて、ブリセラは少し不満そうな顔をした。「サキュバスの魅了の魔法を『異常状態』って呼ぶなんて……古風な女ね」「誰が古風な女だって言った?! それに、アシロを誘惑する暇があるなら、せめて家事くらい覚えろよ!」「村の大人たちはね、私たちの最大の役割は他の種族と子どもを作って、強いハイブリッドを生むことだって教えてくれたの。だから家事なんてしなくていいの。出産後は夫が全部やってくれるし!」「でも……寂しくないの?」ラノックが尋ねると、ブリセラは少し驚いた顔をした。「最初は少し寂しかったけど……でも慣れたわ」「そうか……」ラノックはブリセラを見つめ、自分でも信じられない決断をした。サキュバスたちに家事を教えることにしたのだ。(僕、どうしちゃったんだ……)以前は他人とあまり関わりたくなかったラノックだが、今は人を助けたいと思っている。自分でも理解できない変化だったが、それを嫌だとは思わなかった。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ