前へ目次 次へ 172/299 旅立ち11 翌日、ラノックは仲間たちとともに祭壇へと向かった。今日、彼はかつて「誓火軍」に所属していた兵士たちと決闘を行うことになっている。実験体の怪物を殲滅した後、「誓火軍」は一時的に解散し、兵士たちはそれぞれ故郷の農地に戻り、静かな日常の生活を送っていた。朝の空気はひんやりとしており、祭壇へ続く石段にはまだ夜露が残っている。風がゆっくりと吹き、遠くに立てられた旗がかすかに揺れ、決闘を待つ緊張した気配だけが静かに漂っていた。