織り手の誕生14
ラノックが村を去ったあと、真っ先にしたのは畑に適した土地を探すことだった。
彼は風に揺れる草地にしゃがみ込み、目を閉じた。体内に宿る宝石がかすかに脈打つのを感じる――それは、動植物と通じ合うための力だった。
当初、彼はエグリスを介してしか自然の言葉を理解できなかった。しかし日々の鍛錬を重ねるうちに、ついには生き物たちのささやきを直接聞き取れるようになった。
「ここは……土も柔らかいし、水も十分ある」彼はそう呟きながら土を耕し、邪魔な石を取り除いていった。種を蒔くと、魔力と動物たちの助けを借りて、植物はみるみるうちに育っていった。
傷ついたヒグマ、衰弱したシカ、病に伏した鳥たちも、ラノックの手当てを受けて次々と回復していった。動物たちはいつしか彼の周りに集まり、護衛し、手を貸し、ときに道案内までしてくれるようになった――彼は忠実な仲間を得たのだ。
かつての村が食糧不足に陥ったときには、村人たちを連れて山へ入り、野草や木の実を探して回ったことさえある。
参考文献
宮崎駿.(1997).『もののけ姫』.
Tolkien, J.R.R. (1954). The Lord of the Rings(=『指輪物語』).
Rowling, J.K. (1998). Harry Potter and the Chamber of Secrets(=『ハリー・ポッターと秘密の部屋』).
Leopold, A. (1987). A Sand County Almanac(=『沙郷年鑑』).
Carson, R. (1962). Silent Spring(=『寂静的春天』).
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