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織り手の誕生135
「何だって?!ラノックたちが行方不明だと?!――一大事だ!」酋長は部屋を飛び出した。ラノックの重要性は、もはや酋長自身をも上回っていた。
彼はすぐに、ラノックが姿を消した村の状況を確認するため、数人を率いて向かおうとした。だが、その瞬間――ほぼすべての村が同時に激しく揺れ始め、各地から黒煙が噴き上がった。「全員、慌てるな!鼻と口を布で覆え!」黒煙への対処は何度も訓練してきた。すでに全員が布で顔を覆っている。「この煙じゃ視界が奪われる……これではラノックを探せない」「よりにもよって……」「いや……どうやら誰かが、ラノックに会わせたくないらしい」「まさか……」「……おそらく、君の考えている通りだ」
推定総盗用率:およそ0%




