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織り手の誕生117
「魔法でこんなに多くの人を助けるのは、本当に疲れるな……」「ヤギのミルクを飲んでくれ」ブリクタは山羊のミルクが入ったボウルを差し出した。「井戸の水は煙で黒く濁っている。備蓄していた水ももうすぐ尽きる。煙の元を早く消さないと、二、三日で飲み水がなくなるだろう」「それは大問題だ……」「すぐに煙の発生源を見つけろ!」酋長が叫んだ。「はい」『誓火軍』の兵士たちはすぐに調査を始めた。「私が行く。呪いは怖くない」「よし、行け。だが無理はするな。勝てないと思ったら、すぐに戻れ」「わかった」
ラノックはエスノラに尋ねた。「この黒い煙の正体、何か分かるか?」「いや……呪いだろう。だが、こんな恐ろしい呪いは見たことがない。顔が黒くなるほどの変化は普通じゃない。私の呪いでも、せいぜい黒い斑点が残る程度だ」「またあの首長の共犯者の仕業か……」「そうなら、今回は手加減しない。悪魔の同胞だと思って、今まで強く出なかったが……さすがにやり過ぎだ」「違う可能性もある。まずは調査だ。それに……この前のことは、少しやり過ぎだったな」「う……すみません」
推定総盗用率:およそ0–5%




