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織り手の誕生114
意識を取り戻したラノックは、すでに「誓火軍」と話をつけていた。長老の葬儀を終えた後、彼は指揮官の座を退き、酋長に全権を委ねることにした。そして正式に、人を治し、布を織る仕事へ戻るのだった。
「誓火軍」の兵士たちはラノックの退任を惜しんだが、長老ゆかりの村々はすべて制圧され、怪物軍団もほぼ壊滅していることを理解していた。別れを告げる時が来たのだ。彼らは、もしラノックが自分たちの村に布を売りに来ることがあれば、きっと何反かは買うと笑って言った。
次に、ラノックたちは、長老と、人間に戻ったその息子の遺体を山中に新たに設けられた墓地に葬った。
首長たちの遺体については、村人たちが受け入れを拒んだため、ラノックが溶解して処分した。
儀式は夕暮れ時に、静かに始まった。焚き火の灯りが山風に揺らめき、まるで故人を見守っているかのようだった。
「必ずすべてを終わらせる。だから、安らかに眠ってくれ」ラノックはそう囁いた。誰も口を開かず、墓前にはいくつかの花束が静かに供えられただけだった。
推定総盗用率:およそ0%




