織り手の誕生111
サソリの姿になったラノックは、ラノックと同じく「還風」の技を習得したブラナルと対峙した。「さあ来い」ラノックは何も言わず、静かにブラナルの弱点を探していた。「何だ、怖くて近づけないのか? じゃあ、俺が攻めてやる!ハッ!」ブラナルは急加速してラノックに襲いかかったが、ラノックは正面から攻撃を受け止めた。「見事だ!」ブラナルは即座に後退し、次の瞬間、ラノックの毒針がブラナルが立っていた場所を直撃した。「この二人、本当に強いな…」「ブラナルは今やラノックに対して不利な立場にさえなっていない…」「でも、ブラナルの方がもっと速いみたいだ」「あのブラナルは怪物だ」
ラノックも焦りを感じ始めていた。ブラナルの防御に隙が見つからない。地下に潜り、待ち伏せを狙って穴を掘る。「俺がチャンスを与えるとでも思ったか? 未熟だな、坊主」ブラナルはラノックを地上へ引きずり出し、拳を振り下ろそうとした。しかし、そこにあったのはラノックの尻尾だけだった。「なっ……!? やられた! 罠か!」地面から鋏が飛び出し、ブラナルを強く弾き飛ばす。
「尻尾を切り離しただと?」「ラノックがそんな手を使うとは思わなかった……」本来、サソリの尻尾は再生しない。だがラノックの尻尾は形態の一部に過ぎず、魔力で再生することができる。少し痛みは伴うが、ブラナルのような単純な相手には有効だった。
「……すごいな」ブラナルはそのまま意識を失った。「勝者、ラノック!」
推定総盗用率:およそ0–5%




