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織り手の誕生100
「怪物の実験体を隠していたのか!」「ふん……見つけた怪物の死体が全てだと思っていたのか?」「まだ生きている怪物がいるのか」「いや、息子も、あの怪物のような人間たちもすでに死んでいる。魔術によって蘇らせただけだ」「なんという邪悪な術だ……!」「だからどうした? ラノックだって悪魔の力で戦っているのだろう?だが、すでに死んでいる以上、空気を断とうが毒を使おうが無駄だ。ラノックにはもはや打つ手はない。……はは、奴の絶望した顔を見てみたいものだ」「狂っているな……」「ああ……息子が殺されたあの日から、私は狂ったのかもしれない」
「しかし、ラノックと何の関係がある?」「憎いのだ。もしあいつがもっと早く生まれていれば、息子は死ななかった……」「そこまで堕ちたのか」「神は息子を救わなかった。だから俺は決めたのだ。息子が殺されるのを見たあの日、悪魔に堕ちると」長老は涙を流しながら笑った。「それが、お前の覚悟か……。ならば、俺もその覚悟に応えよう」酋長は剣を抜いた。
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