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ならず者さんたちの集会

 「皆さま、私はミハナ・ロイヤルと申します。まずは、これまでの集会に全く参加してこなかったことをお詫び申し上げます。今回の集会の目的はーーーー」

 今私が立っているのは酒場の酒樽の上。左隣には小さめの酒樽の上に乗ったルーサム、右隣には地面に立つゲイルさま。私は長々とした形式上の演説を終え、規格外のことを話始める。

「今お話ししたのは事前に台本を読んで覚えた台詞です。ここからは私が独断で考えた話になります」

私がそう言った瞬間、酒場がざわつく。

「なんでしょうかねぇ」

「どうせ『私、かわいいでしょ?』とでも言うんだろ」

「お静かに!あらぬことを申すのはおやめいただきとうございます」

私が一喝すると、酒場の皆が口をつぐむ。ふう、これで話せる。

「繰り返しますが、これは私が独断で考えた話になります。どうか、私を支持していただきたい。自業自得ですが、今まで私は素行が悪く、得られた支持が歴代の聖女の中で一番少なかったです。図々しいお願いとは分かっておりますが、どうか、私を支持していただけはしませんでしょうか」

言い終わった時、ルーサムの取り巻きだった大男さんが、

「そうだ!支持しようぜ、みんな!」

と言ってくれた。

「ありがとうございます」

やっぱり持つべきものは弟の取り巻き!取り巻き大男さんの一言で、ならず者さんたちが次々に支持を表明し始める。ゲイルさまはホッとしているし、ルーサムは無邪気な笑顔だ。そんなこんなで、転生してから初めての聖女としての集会は終わった。

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