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エルフを狩る者たち

エルフの 耳は長く、尖っている

目はくりっとしていて黒目が大きく、好みの人 にはさぞ美しく映える逸品。

毛髪はというと、どれだけぐしゃぐしゃに絡ませようともスルスルとほどけ、

太陽光に反射すれば、黄金よりも光り輝く見事なブロンドヘア

その他の身体の部位もろもろ、人間にしてみれば、理想の姿と言えるほどに美しい。


エルフ一匹五体満足で そのお値段なんと


500億円超え、、、。


手にすれば一生安泰、孫の代まで遊んで暮らせる、

そんな風に考えてしまう狩人も多い。

だが、エルフにも頭部がある。中には脳みそが詰まっている。

無論、大人しく金に換金されようなどとは考えず、

その堅固たる種族同士の結束を駆使して、

軍勢を成し、またたく間に愚かな狩人、または、

国家の戦艦隊、アメリカの連帯爆撃機やらを殲滅させてしまうのだ。 恐るべき戦力、、。

国々はやっきになっていた。 なんとしてもエルフをとっ捕まえて、他国に対して経済的有利に立ちたい、、。

エルフ達は森に潜む。 パッと見で木々が生い茂っているような場所であれば、たいてい潜んでいる。

人々はなおさら憤慨する。

すぐ目の前に見える森、山、樹海に大金が転がっているというのに、手が出せない。

いっその事、焼き払ってしまおう

なーんてことは誰も考えない。 なにしろ500億円が彷徨いているのだ。

エルフが発見されてから早20数年、各国はそろそろ諦めムード、、 貧しき民衆も、この生殺し状態を受け入れ始めていた。

そんな折、日本の財務大臣のデスクに、電話が一本


がちゃ

「はい」

「おめんとこはいくらで買うんだ?」

いきなりひどく荒っぽい男性の怒声が聞こえてきた。

怒声の主はひどくイラついているようだ。

「と、、申しますと」

大臣はいかなる時でも冷静に対処するもの。

「あっちでもこっちでも舐め腐った額しか言いやがらねえ、

いいか? 第一声で決めろ、オレは既に煮え滾ってる とてつもなくむしゃくしゃしてる

第一声で望みの金額が聞こえてこなきゃ、すぐさま電話を叩き潰す そんで一生お宅にかけることはねえだろ」

話が全く見えてこない。 そもそも誰なのか?

ものすごく声の通りが良く、電話越しにも耳がキーンっとしている。 大臣などとは程遠い、ガラの悪い雰囲気が伝わってくるが、今はとにかく第一声を決めねばなるまい。

金額、、何かを売りつけようとしている。 だがビジネスではなさそうだ。 だってぼく財務大臣だし。

財務大臣にビジネスを持ちかける奴がいるか。

とにかくその何かが気になる。

「あの、、まずは、その」

「エルフの耳とちんこだ!! 在庫が余ってんだ!

いちいち言わせんじゃねえ!」




「またおんなじだよ! いいか!お前らが貧乏なのはな!そう優柔不断だから、、、」

「ごっ、ご、ご五百億!!」


「、、、、、、、、、よし」

満足してもらえたようだった。


しくじったか、、

耳とちんこだけなのに、、五百億はやり過ぎだったか、

頭が空っぽになったようだった。

上のお偉方からお叱りを受けるだろう、、


本当にこの怒声の男が、

エルフを狩ってきたのなら、、


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