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異世界転生ってそっちから!?

俺の名前は八月一日迅人(ほづみはやと)

なんの変哲もないただの高校生だ。


周りとちょっとだけ違うとするならば若干イケメン(自称)な事と

この珍しい苗字だ。

初見でこの苗字を読める人はそうそういないだろう


まぁそんなことは置いといて

これは俺が変な女と変な状況で遭遇する話だ。

「はやとー早く起きなさいー」


俺の一日はこのセリフから始まる

毎朝母親に起こしてもらわないとまともに起きれないのだ


「いつまで寝てるの?もうこんな時間じゃない。早く準備しなさい」

「はーい」


こんな感じの至って普通の会話を毎朝している


「おっ!わかめの味噌汁じゃん!」

「さっさと食べて学校行きなー」


今日の朝ごはんは白米に卵焼き、そしてベーコンにわかめの味噌汁、これまた至って普通の人の朝ごはんだ。


そう俺は普通の高校生だ。

だがしかし、他の高校生とちょっとだけ違うところがある

それは心の底から本気で「異世界転生」をしてみたいって思っているところだ。

俺の部屋にあるラノベや漫画は有名な異世界転生作品ばかりだ。

「あのすば」や「有職転生」など色々な作品が置いてある。

他の人にとってはそれはただのラノベや漫画なのかもしれないが俺にとっては大切な教科書だ。

日々それの第1巻だけを読んではどうしたら転生してもらえるかを考えている。


「何ぼーっとしてるの!早く学校行きなさい!」





俺の登校中の日課は人間観察だ

なぜ人間観察をしているかって?

それは異世界転生のためである


【異世界転生あるあるその1】

転生前に現世で死にがち


これがあるからだ

あの有名作品「転生したらゴブリンだった件」では通り魔に殺されていたり、「賢者のひ孫」では車に轢かれていたりなど大抵死んでいるのだ


「いつか俺も車に跳ねられちゃったりするのかなー(˵¯͒⌄¯͒˵)」

「何あの人」

「早く行こう」


やばい声に出ていた

異世界転生モノで転生してもらえるやつはきっとこんなやつじゃない。

クール系で、いかにも2次元とは無縁そうなやつばかりだ。

俺もクールを装っとかなきゃ(。 ・`ω・´) キラン☆


その時、急に空が暗くなった。ドラゴソボールを7つ用意した時みたいに

そして迅人の足元には何やら見覚えのある紋様ができていた

それは…


「魔法陣だぁぁぁーーーー!!!!

とうとう俺の番ってわけか( *´꒳`*)

グッバイ地球!グッバイ人類!俺は一足先に勇者になって世界を救ってくるよ!」


だがしかしいくら待っていても転生される気配がない。

気づいたらとっくに空は快晴で足元の紋様は消えていた。


「転生キャンセルってこと!?そんなことあるの?

そんな展開教科書にないぞ!」


そんなことをほざいてると

迅人の足元にうっすら影のようなものが見えてきた?

その時


「あぶなーい!」


と、女性の声が人間がいるわけもない空の上から聞こえてきた


ーードスン

とても鈍い音がした。


「いててーってあれ?ここどこ!?」


空から落ちてきたとは思えないくらい無傷で

鈍い音が嘘みたいにピンピンしている女の子がいた。

髪の毛は光を当てたら透けて見えるくらい美しい金色で

目の色はサファイアかのように輝いて見える青色の

可愛らしい女の子だ。


「まさかここってニホンって場所?」

「うんそうだけど…」

「はー、これだからあの子に頼まなければ良かったわ」

「あの子って?」

「私の後輩よ。あの子に転生の儀式任せちゃったから私が送られてきちゃったの」

「どういうこと?」

「あなたを私の世界で勇者にするために転生の儀式をしていたら間違って私を送ちゃったみたいね。まぁこれも異世界転生ってことかしら!」

「異世界転生ってそっちから!?」


人生で1度、あるかないか分からないレベルの異世界転生の機会を意味のわからない形で終わらされた迅人は完全に絶望していた…


「ま、まぁこの後君の世界に僕を連れてってくれるんだよね??」

「無理よ。この世界には全く魔力がないんだもん。連れていくどころか私も帰れないわ。」

「それよりもシャル!そっちからなんとか出来ないの~~!!( ˃ ⌑ ˂ഃ )」


訳が分からないまま突然泣き出してしまった。

その時、周りから女の子を泣かせる男の子を見るかのような冷たい視線を向けられてるような気がした。


「ここじゃ周りの目もあるし一旦…俺ん家来る?」

「私それ知ってるわ。ニホンの男の子はすぐそんなこと言って女の子をお家に連れてってエッチなことしようとするんでしょ?」

「そんなんじゃねぇよ!」

「じゃあ何よ。私が読んだニホンブンカって教科書が間違ってるってわけ?」

「いいから行くぞ!」


とりあえずこのよく分からない女を俺の部屋に連れてきた。

幸い、母親は買い物に父親は仕事に行っていて家には誰もいなかった。


「いいか?俺が部屋に帰ってくるまでここから出ちゃダメだからな?」

「何?これから出かけるの?」

「あのなー、そのニホンブンカとやらの教科書には高校生について書いてなかったのか?まぁいいやとりあえず部屋から1歩も出るなよ。じゃあな。」


そして俺は急いで学校へ向かった。





「で、これをXに代入して…」


ーーガラガラ

扉を開ける音が教室中に響き渡った。


「おい迅人、もう授業始まってるぞ。早く席に着け。」

「すいません…」


無事授業も終わり昼休みになった途端前の席に座ってる友達が振り返ってきて話しかけてきた。


「迅人今日どうしたんだよー?」

「え、?が、学校遅れたこと、?笑ま、まぁ電車が遅延しててぇ…」

「お前電車乗ってきてないだろ」


こいつは少しだけ勘のいい俺の友達「四月一日鷲」(わたぬきしゅう)こいつも俺と同じ珍しい苗字だ。

同じ境遇だから1発で仲良くなれた友達。


「え?こいつの勘がいいんじゃなくて俺が馬鹿すぎるって?

君のような勘のいいガキは嫌いだよ。」

「誰と話してるんだよ」

「え?何でもないよ笑」


また声が出てしまっていた。気をつけないと。

こいつが俺と違うところをあげるとしたら…実はめちゃくちゃ陽キャだ。

しかもめっちゃイケメン。何をしても女の子にチヤホヤされて少しだけ殴りたくなる時がある。

まぁそれは置いといて、本当の問題はこいつが漫画とかを全く読んでいないことだ。

小学生の頃から仲良かったからこうして未だに話しかけてくれてはいるが、俺と真反対すぎる。

こいつに異世界から女の子が来たなどと言ってしまったら、

羨ましがられるどころか、普通に引かれる気がする。


「まぁ色々あったんだよ…(*´˘`*)」

「なんだそれ…」

「鷲くん!お昼一緒に食べよう!」

「ちょっと待ってて。また今度聞かせろよ」


クラスの女の子のおかげで命拾いできた

俺は意外と運がいいのかもしれない

ありがとう名前の知らない女の子。君のおかげで僕は助かったよ

そんなことを考えてるうちにすぐ昼休みは終わってしまった


「はい。じゃあここを迅人くん」

「あいつ部屋から出てないよな…」

「迅人くん!」

「はい!あいつが勝手にこっちに来たんです!」


その瞬間静まり返っていたクラスに微かに笑い声が聞こえた


「よく分からないけど、60ページの1行目読んでね」


俺は運が悪すぎる。





「はーただいまぁー」

「おかえりはやと」

「おかえりなさいハヤト」

「ただいま?ちょっと待ってどうしてここにいるんだよ!」

「どうしてって?」

「部屋から出るなって言ったろ!」

「はやとアリスちゃんが可哀想よ」

「お前アリスって名前だったのかよ!しかもなんで母さんがこいつの名前知ってるんだ!」

「私たちすっかり仲良くなっちゃったよね♡」

「よく分からないがとりあえず一旦部屋にこい」


迅人はアリスの手を無理やり引っ張って駆け足で自室に連れて行った


「お前部屋出るなって言ったろ」

「お前じゃない私の名前はア・リ・ス」

「アリス部屋から出るなって言ったろ」

「お腹すいてたし退屈だったもん。そういえばハヤトのお母さん優しいわね!さっきクッキー焼いてくれたよ!」

「なんで知らない女が家にいて疑うことも無く優しくしちゃうんだか」


その時1階から家中に響き渡るくらいの声が聞こえてきた。


「もうご飯できてるから降りてきなさいー」

「はーい」


「とりあえずご飯食べてから話の続きをするから待ってろ」


迅人はアリスを部屋に置いて1人でご飯を食べにリビングに向かった


「なんで1人で降りてくるのよ」

「え?」

「アリスちゃんの分も作ってあるわよ」

「え?」

「アリスちゃんも降りて来なさーい!」

「わかったわ!」


何故かもうこの家に馴染んでいるらしい。

少なからず俺のお母さんはゾッコンだ。


ーー夕食後


「お前なんでくつろいでるんだよ」

「何?くつろいでちゃ悪いわけ?」

「悪いわけじゃないけど…」

「あ!そういえばさっきテレミ?みたいな名前の視界を切り取って映し出す魔法の機械で気になる食べ物があったのよ!」

「多分それテレビな…」

「そうそうテレビ!それは置いといて丸兎製麺?のうどんって食べ物を食べたい!今すぐ!」

「夜はお店がやってないから無理だ」

「えー具現化させる魔法とかないの?」

「あるわけないだろ…まぁ明日連れて行ってやるよ」

「本当!?ありがとう!じゃあもう寝る!」

「そんなに食べたいのか…そういえばアリスはどこで寝るの?」

「ここに決まってるじゃない」


その時アリスが指を指していた方向は紛れもなく俺のベットだった


「それ俺のベットなんだけど」

「私これでも前の世界では王族なんですけど。王族に床で寝ろって言うわけ?前の世界ならハヤトは斬首刑ね」

「斬首刑!?」


俺はいつか必ず異世界に行くと決めた男

その転生先になるかもしれない世界で王族を雑に扱っていたことがバレれば即刻殺されてしまう…

ここはアリスの好きにさせてやろう…


「アリス様がベットでよろしいようでしたらお使い下さい( *¯ ꒳¯*)」

「なんか急に気持ち悪いわね…まぁいいわ。明日"絶対"連れてってよね!おやすみ!」


いつ俺の部屋の電気の位置を覚えたのか知らないが勝手に電気を消しやがった。『現在時刻19時30分』

そもそもアリスの世界には電気なんか存在するのか?

まぁそんなことはどうでもいい。今日は運が悪いからとりあえずもう寝るか。

明日のことはまた明日決めよう。

作者の8です。

日々の生活に刺激が欲しく、新しいことに挑戦してみたくて投稿を始めました。

現在高校生で人生初の小説になるので日本語がおかしいところや僕の意図が伝わらない部分があるかもしれませんが、そこに関してはどんどん質問やアドバイスなどを下さい。

今後ともよろしくお願いします。

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